・パーソナリティ障害の治療の現実
パーソナリティ障害のお子さんを持つ親の多くは、忍耐の毎日を送っています。
親として「わが子には幸せになってほしい」と願う一方で、
パーソナリティ障害の対応に振り回され、苦労が絶えません。
そんなパーソナリティ障害の治療を考えた時、
精神科入院が一般的な選択肢と言えるでしょう。
しかし、パーソナリティ障害の多くは病院治療だけでの回復が難しく、
入退院を繰り返してしまう現実があります。
入院で思うような治療効果が得られなかった親子が次に選ばれるのが、
私どものような民間のケア施設というわけです。
パーソナリティ障害というものは、複雑な心理、人間関係、成育歴など、様々な要因が絡み合って発症しています。
そのため、短期的な治療を目的とした入院や薬物治療には限界があり、
心理的なサポートが重要であると多くの精神科医も語っています。
そこで当施設は精神科病院との差別化を図り、
家族に寄り添った柔軟で親密なサポートを提供しています。
パーソナリティ障害を専門とした心理ケアを提供し続けて早や20年以上。
全国でも唯一の心理を中心とした宿泊休養を主軸に、
薬物療法に頼らない、長期的な心理ケアによる根本的な回復を目指しています。
パーソナリティ障害の回復には、自分と向き合う時間がとても重要です。
当施設では、心落ち着く環境の中で、ゆっくりマイペースに回復を目指すことができます。
これは、入院治療中には感じられなかった自由で解放的な施設の空気がなせる最大のメリットだと考えています。
スタッフによる心理学マインド(クライアントファースト)を通じた会話や、
心理セラピー、同じ仲間との談話、他、さまざまな方法で自分の症状と向き合っていきます。
自己理解を深め、感情や行動をコントロールするスキルが身に付く頃には、すっかり寛解している(症状が落ち着く)ことでしょう。
加えて当施設では、ご家族との連携も大切にしています。
なぜなら、パーソナリティ障害の回復には家族の理解と支えが必要不可欠だからです。
これまでずっとお子さんを支え続けてこられたご家族の労をねぎらい、
疲弊した心のフォローと、今後の対応や方針についての連携を取っていきます。
また、退所後にお子さんが家に戻ったとしても私どもとの連絡は続くため、ご家族は安心されます。
精神科病院治療の難点の一つに、社会復帰へのハンデがあります。
理由は単純で、症状の抑制に時間の全てを費やしてしまうためです。
そのため、仮に症状が安定して退院したとしても、
職場や学校への復帰(社会再適応)が難しいことなどが考えらえます。
以上の理由もあり、当施設では宿泊休養中に心理ケアと平行しながら、
次のステップを見据えたスキル習得や生活訓練などもサポートしています。
パーソナリティ障害の症状が重く、つらい時は病院での入院治療を利用し、
次の段階として当施設の包括的なサポートを受けられることもおすすめします。
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