・“獲物”を狙うプレデターの典型がホスト
発達特性のある娘さんは、人の好意や優しさを素直に受け取りやすく、それが時に危険な方向に働くことがあります。
先日、JECセンターへ相談に訪れたKさん(母)が、娘さんをやっとの思いで入所させた事例が正にそうでした。
実家で親の期待に応える良い子を演じるのに疲れを感じていた娘さんは、高校卒業後に上京したものの、職場では人間関係に苦戦し、そのストレスからホストクラブへ通うようになりました。
ホストは彼女の弱さや孤独感を巧みに利用し、金銭を引き出す存在、いわば“金狙いプレデター”でした。
Kさんは「娘を信じたいけど、このままではホストに食い物にされて破滅してしまう」と危機を察してJECセンターへ相談されたのでした。
発達特性を持つ方は、対人関係での境界線を保つことや、人の内面を見て判断するということが極端に苦手な場合があります。
言葉の裏を読むことができず、優しい言葉をそのまま信じてしまい、損得を瞬時に判断するといったこともできない傾向にあります。
また、成育環境によっては自己肯定感の低さから、「自分を必要としてくれる存在」に依存しやすいことも問題視されています。
さらに、親御さんがこれまで必死に守ってきた分、娘さんが“自由”を得たときに一気に外の世界に傾くこともあります。
このような背景が重なると、ホストのような金狙いプレデターに狙われやすくなるのです。
JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当センターではこうした心理や背景を専門的に理解し、娘さんの行動の根底にある理由を「親子話し合いの場」にて丁寧に見極めます。
本人が施設に来ることが難しい場合にも対応策を提案し、親子の安全を第一に考えた助言を行っています。
Kさんの娘さんは「親子話し合いの場」を経て、入所を開始しました。
JECセンターでは、スタッフが親御さんでは入り込めなかった、わからなかったところを家族の一員としてサポートしていきます。
LINEや電話で常に親御さんと情報を共有するため、「今どうしているか」が分かり安心できます。
入所中、娘さんは仲間との交流や安心できる環境を通して自己理解を深め、徐々に落ち着きを取り戻していきました。
次第に「自分の将来を考えたい」という意欲が芽生え、退所後はアルバイトと資格取得の勉強を両立できるまでに成長。
Kさんは「預けてよかった。あのままだったら失っていた」と振り返ります。
JECセンターは、入所で全てが完結する施設ではなく、再スタートのきっかけをつくる場所です。
発達特性がある娘さんを“金狙いプレデター”から守るために、そして将来へと導くために、まずはご相談ください。