「ただの旅行じゃない」母の直感は当たっていた

 

「来月、友達と海外に行くから」

 

明るくそう言いながら、娘は嬉しそうにパスポートの写真を見せてきました。

 

つい最近までホストに貢ぎ、昼夜逆転の生活を送り、風俗勤務で金銭を稼いでいた娘が、突然“海外旅行”を口にしたことで、母親はどこか違和感を覚えたといいます。

 

実はこの「海外旅行」、ホストや客引きを介した海外風俗あっせんであるケースが少なくありません。

 

タイ、フィリピン、韓国、オーストラリア…目的地は様々ですが、そこで待っているのは“高収入バイト”ではなく、劣悪な環境での売春や、自由を奪われる生活です。

 

パスポートを取り上げられ、帰国を望んでも自力で戻れなくなった女性の実例も報告されています。

 

これはフィクションでも映画の話でもなく、今まさに起きている現実です。

 

 

JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設に寄せられる相談の中には、「娘が“海外で自由に働きたい”と言っているが、実際には風俗関係かもしれない」と不安を抱えた親御さんの声が多くあります。

 

ある娘さんも、同じように「海外に行きたい」と言い出したのを機に、お母様が不安を抱き、JECセンターへ入所されました。

 

入所当初は、「親のせいで何もできない」「自由がない」と苛立ちを隠さなかった彼女。

 

しかし、心理宿泊休養の中で少しずつ自身の内面と向き合い、やがて「私はお母さんに心配してほしかっただけ。見てほしかっただけだった」涙ながらに話すようになったのです。

 

 

その後、彼女はお母様に手紙を書きました。「ずっと、そばにいてくれてありがとう」と。

 

卒業後、家では親子で一緒に食事を作り、何気ない会話を交わせるようになったといいます。

 

母娘の関係は、ほんの少しの“気づき”で変われるのです。

 

ホスト依存、風俗勤務、海外風俗あっせん…。

 

どれも無関係と思っていた娘さんが、ある日突然巻き込まれるのが現実です。

 

「うちの子に限って」と思っていた親御さんほど、突然の変化に戸惑い、対応が遅れます。

 

 

JECセンターでは、こうした“見えにくい危機”にさらされている娘さんたちを、環境を変えることによって保護・支援し、心の再生を促すことに力を入れています

 

受診を拒否するお子さん、発達障害を持つお子さんにも対応し、それぞれの背景に寄り添ったプログラムを用意しています。

 

また、問題行動を“やめさせる”のではなく、「なぜ、そうなったのか?」という根本を理解すること回復への鍵であり、それを本人と一緒に見つめていくのがJECの心理宿泊休養の大きな目的です。

 

卒業後も、家族としての関わり方、信じて見守る姿勢をどう築いていくかを、親御さんと共に考え続けていきます。

 

 

再発を防ぐのは、「娘を信じたい」と願う親御さんの勇気ある行動です。

 

本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合いただき、親御さんが決断し、相談、見学、面談という行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。

 

「娘が海外に行きたいと言い出した」と不安を感じたら、まずはご連絡ください。

 

JECセンターは、親子を守る“最後の砦”として、いつでもお待ちしています。