親が気づいた時には進んでいる「オーバードーズの危険性」

オーバードーズ(薬の過量摂取)は、若者を中心に広がる深刻な社会問題です。

市販薬や処方薬を大量に服用することで一時的な安心感を得ようとしますが、その背景には孤独感ストレス自己肯定感の低さがあります。

親御さんが気づいた時にはすでに繰り返しているケースも多く、命に関わる危険性を伴います。

特に未成年や思春期の子どもは「死にたいわけではないけど、今の苦しみを和らげたい」と考え、安易に薬へ手を伸ばしてしまう傾向があります。

 

家族にとって突然のオーバードーズは衝撃的であり、同時にどう対応すべきか分からず不安を抱え込んでしまうのです。

 

一度の対応では止まらない「依存」と「再発リスク」

オーバードーズは一度の医療的対応だけでは根本解決に至らないことが多いのが現実です。

薬を隠す、処方を制限する、といった対処をしても、子どもが抱える寂しさや不安が解消されなければ再発のリスクは高まります。

JECセンターに寄せられる相談でも「病院で一時的に落ち着いたが、また同じことを繰り返してしまった」という声が少なくありません。

依存性を伴う行動であるため、親が厳しく叱責するだけでは逆効果になることもあります。

 

むしろ「自分を理解してもらえない」と感じ、さらに孤立してしまうのです。

家族にとっては対応が難しく、専門的な心理ケアと環境の見直しが必要になります。

 

家族ごと支えるJECセンターのアプローチ

JECセンターは、オーバードーズの根本原因に焦点をあてた心理ケアを行っています。

本人の受け入れはもちろん、親御さんへのサポートにも力を入れている点が特徴です。

「なぜ薬に頼ってしまうのか」「家庭内でどのように接すればよいのか」といった疑問には専門スタッフが説明し、共に考えます。

ある親御さんからは「初めて娘の気持ちを理解できた気がした」との声が寄せられました。

 

親子の新しい関わり方を築くことで再発リスクが減り、安心できる家庭環境を取り戻せます。

そのために、JECセンターは行政や医療では難しい長期的な支援パートナーとしての役割を全うします。

 

今すぐ相談することが命を守る第一歩

オーバードーズは回数を重ねるごとにリスクが増していき、最悪の場合、命を落としてしまいます。

「そのうち落ち着くだろう」と見過ごしてしまうのは取り返しのつかない事態に繋がりかねません。

大切なのは、早い段階で専門機関に相談することです。

どんなに複雑な事情・状況であろうと、家族だけで抱え込む必要はありません。

 

親御さんが勇気を持って相談することが、子どもの未来を救うための第一歩となります。

お子さんのオーバードーズは、今すぐJECセンターへご相談ください。

 

*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。