・「なぜ、わざと親を困らせるのか?」
娘さんが突然怒鳴り散らしたり、物を投げつけたりする。何を言っても「こうなったのはお前のせいだ」「どうせ私なんか」「お母さんも私を捨てるんでしょ?」と挑発的な言葉をぶつけてくる。
親御さんからすれば「なぜ、こんなことをするのか?」と理解できないが、これは”試し”行動と呼ばれるものだ。娘さんは無意識のうちに、親御さんの愛情や限界を試しているのだ。
娘さんが試し行動をする背景には、強い不安や自己否定がある。
過去の経験や家庭環境によって、「私は愛される価値がない」「どうせ見捨てられる」と思い込んでしまい、それを確かめるためにわざと親御さんを困らせる行動をとる。
しかし、どれだけ試しても不安は消えず、暴力や問題行動がエスカレートしていくことが多い。
試し行動が続くと、親御さんは精神的に追い詰められていく。
「どれだけ向き合っても伝わらない」「もう限界だ」と感じながらも、見放すことへの罪悪感で苦しむ。
「娘の将来、終わりの見えない不安」に襲われ、家族の間に不信感が生まれ、最終的には共倒れになってしまうことも少なくない。
警察に通報や相談しても、警察が来ると娘さんはさっきまで暴れていたのが噓のように、警察官の質問に落ち着いて話をしたりするので「落ち着いて話ができているようなのであとは家族で」と引き上げてしまう他、児童相談所やカウンセリングを利用しても、「家庭内での対応を見直しましょう」「話し合いを重ねましょう」といった助言しか得られないことが多い。
しかし、試し行動を繰り返す娘さんに対して、家庭内だけで対応し続けるのは非常に困難だ。
JECセンターは、全国でも唯一、心理を中心にパーソナリティ障害を専門とした民間の宿泊型施設であり、娘さんが家庭外で安心できる環境の中で、個人差はあるが、10か月を目安に自分の気持ちを整理し、適切な表現方法を学ぶことができる。
暴力や試し行動に頼らずとも、不安を乗り越えられるよう、専門的なサポートを提供する。
親御さんもまた、娘さんとの関わり方を見直し、適切な距離感を保つことができるようになる。
娘さんの試し行動に振り回され、家庭が崩壊してしまう前に、今すぐ一度JECセンターに電話やメールにて相談してほしい。
その他にも「娘が怖くて手出しができない」「もうどうして良いか分からない」「施設に入れたいが、どうやって連れて行けばいいかわからない」などの問い合わせも受け付けている。
親御さんが疲れ果ててしまう前に、適切な支援を受けることで、娘さんとの関係は必ず改善できる。
*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。
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