なぜ娘は人とうまく関われないのか?

 

家庭内暴力を繰り返す娘さんの多くは、対人関係に大きな困難を抱えている。

 

友人とのトラブルが絶えず、職場や学校でも人間関係がうまくいかず、孤立しがちだ。

 

家族との関係も険悪になり、親御さんに対して暴言や暴力をぶつけることでストレスを発散するようになってしまう。

 

徐々に親御さんや家族は、「娘の将来、先の見えない不安」に襲われ、娘さんの暴言や暴力が多くなり、「何で、私の気持ちを分かってくれないの」「私のこの苦しい気持ちを分かって」「こうなったのは親のせい」と言わんばかりに激しくなり、命の危険を感じる場合が多い。

 

病院に入院させようと思い、相談しても断られることも多く、警察に相談しても「家族の問題」として扱われるケースがほとんどです。

 

 

娘さんは人と親しくなることを望みながらも、少しのことで過剰に傷つき、怒りを爆発させることがある。

 

相手の言葉の真意を誤解し、「馬鹿にされた」と思い込んだり、「どうせ私は嫌われる」と極端に考えたりする。

 

友人と長続きしないため、孤独感が深まり、ますます攻撃的な態度をとる悪循環に陥る。

 

 

外では大人しく振る舞う娘さんも、家では感情をむき出しにすることが多い。

 

親御さんに対してだけ怒りをぶつけるのは、「本当の自分を出せるのは家族だけ」という安心感と、「何をしても見捨てられない」という甘えの気持ちがあるからだ。

 

しかし、親御さんにとっては耐えがたい苦しみであり、「娘が怖い」と感じ、「どう接すればいいのか分からない」と絶望してしまう。

 

 

娘さんの問題を相談しようとしても、「家庭の問題だから」と突き放されることが多い。

 

警察は事件化しない限り動かず、児童相談所や精神科も対応が難しいケースが多い。

 

結局、親御さんが一人で抱え込むしかなく、どうすることもできないまま時間だけが過ぎていく。

 

 

JECセンターは、日本唯一、心理を中心にパーソナリティ障害を専門とした民間の宿泊型施設であり、家庭内暴力のある娘さんを受け入れ、個人差はあるが、10ヶ月を目安に心理的なケアを行っている。

 

専門のスタッフが心理学マインドを通じて会話をしていき、娘さんが対人関係に問題を抱える理由を深く掘り下げ、適切な支援を行うことで、他者との関係を築く力を育てる。

 

また、親御さんも一人で悩まず、娘さんとの関係を改善する方法を学ぶことができる。

 

 

「娘が怖くて手出しができない」「施設に連れて行きたいがどうやって連れて行けばいいのか、分からない」などの相談も多く受け付けており、「もう限界だ」と感じているなら、ぜひ一度、JECセンターに電話やメールにて相談してほしい。

 

家庭内暴力の問題は、親だけでは解決が難しい。

 

しかし、適切なサポートを受けることで、娘が変わるきっかけを作ることはできる。

 

*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。

 

 

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