【センター研修に関するブログ記事】
支援が必要なのは分かっていても、お子さんにそれを言い出すことは容易な事ではないでしょう。
特に、親を責め立てたり、否定的な態度を向けてくるお子さんとの間で支援の話をするのは、「子どもの機嫌を悪くさせる」「面倒な事態になる…」とためらい(心配や不安)を感じさせるものかもしれません。
当施設でも、こうしたご相談内容をよく頂戴します。その際、私どもは、気持ちを隠さずに“正直に表現すること”をご家族へのアドバイスとして差し上げております(具体的なポイントは初回面接をご利用ください)。
なぜ、そのような姿勢を勧めるかというと、その姿勢の中にこそ、お子さんの「自立」を促す重要なヒント(関わり方)が存在していると、私どもは考えるからです。
例えば、センター生活に“なじめるか”という心配に対しては、親側も同じように「不安であること」「どうなるかは正直分からない」などを、隠さずに表現することで、その不安を親子間で共有する機会が得られるでしょう。特に、気持ちを共有している間は、その感情(状態)が「おかしい事ではない」という体験を含むでしょうし、少なくとも「問題から逃げていない」というメッセージをその中に含むはずです。
特に、不安を「おかしい事ではない」とする態度は、不安に立ち向かう勇気(「うまくやろうとしなくて良い」「そのままでも大丈夫」という気持ち)をお子さんの中に湧き起す機会となり、「成長したい」「前に進みたい」という本来の気持ちを後押しする対応となり得ます。
多くのご家族がそうでありますように、お子さんの回復過程(支援過程)は、お互いの「気持ちを語る」という作業から始まります。そして、その代表的話題が「支援の話」というプロセスになるでしょう。
もしこうした成長・変化を求めている事でしたら、一度、当施設までご相談ください。