娘の恋愛依存とは
本ページで扱う支援対象は、主に15〜30代の女性を想定していますが、未成年・成人を問いません。
学生・無職・就労者のいずれも含み、特定の属性や立場によって限定されるものではありません。
本ページにおける「娘の恋愛依存」とは、特定の恋愛関係に心理的・行動的に過度に依存し、その関係の維持を最優先するあまり、生活・金銭管理・学業や就労・家族関係に継続的な支障が生じている状態を指します。
恋愛感情そのものを問題とするのではなく、関係性が本人の生活基盤を侵食し、他の選択肢が著しく狭まっている状況を想定しています。

よく見られる特徴
・恋人との関係が生活の中心となり、学業・仕事・友人関係が後回しになる
・別れや距離が生じると、強い不安や混乱、衝動的行動が起きやすい
・恋人の言動を過度に優先し、不利な条件や要求を受け入れてしまう
・恋愛関係を守るために嘘や隠し事が増える
・家族からの指摘や制止に強く反発し、関係断絶が起きる
これらは道徳的問題や意志の弱さではなく、安心感や自己価値を一つの関係に過剰に委ねている状態として整理する必要があります。

恋愛依存の構造
恋愛依存は、孤立感、不安定な自己評価、見捨てられ不安などを背景として形成されることが多くあります。恋愛関係は安心感や所属感を即時に得られるため、
・「この関係を失ったら何も残らない」
・「相手に必要とされている自分に価値がある」
といった認知が強化されやすい特徴があります。その結果、関係性の質よりも「関係が続いていること」自体が目的化し、生活全体のバランスが崩れていきます。

他の問題行動との併存
恋愛依存は単独で現れるとは限らず、以下のような問題と重なり合うことがあります。
・ホスト通い、推し活など特定の対人関係への依存
・金銭的負担を伴う関係(パパ活、借金)
・過度な同棲、無計画な転居や離職
・自傷行為や衝動的行動
行動の表面だけを見ると理解しづらく見える場合でも、背景にある依存構造は共通していることが少なくありません。

医療・行政との関係(空白期間)
恋愛依存は、精神疾患として明確な診断名が付くとは限りません。
そのため医療機関では経過観察とされ、行政支援の対象にも該当しにくいケースが多く見られます。
この領域は、医療・行政・司法のいずれも本格的に介入しにくい「空白期間」に位置づけられ、家庭内で問題が深刻化しやすい特徴があります。

JECセンターの支援範囲
JECセンターでは、恋愛関係そのものを否定したり、力づくで断ち切らせることを目的とはしていません。
重視しているのは、恋愛関係に偏り過ぎた生活構造や人間関係のバランスを整理し、再構築することです。
具体的には、
・入所による生活リズムと生活基盤の再構築
・対人関係の距離感や境界の整理
・第三者を交えた親子間の話し合いの場の設定
・本人の同意形成を重視した段階的支援
を通じて、特定の関係に依存しない選択肢を持てる状態を目指します。

JECセンターが行わないこと
・恋愛感情を否定する指導
・本人の意思を無視した関係遮断
・短期間での性格矯正や価値観の押し付け
・医療行為や診断の代替
通信環境の管理を行う場合でも、それは生活再構築を目的とした環境調整の一環であり、懲罰を目的とするものではありません。

家族にとって重要な視点
恋愛関係への過度な介入や否定は、本人をさらに孤立させ、依存構造を強めてしまうことがあります。
一方で、放置や黙認が問題の固定化につながるケースも少なくありません。
第三者が介入し、家庭外で関係性と生活全体を整理することは、状況を動かすための現実的な選択肢の一つです。

相談・問い合わせについて
恋愛依存が支援や環境調整を必要とする段階かどうかは、個別の状況によって異なります。
JECセンターでは、状況整理を目的とした相談を受け付けています。


