・「お前じゃないとダメなんだ」…その言葉に支配されて
「今日も帰ってこなかった…」深夜2時、スマホを握りしめたまま眠れぬ夜を迎える母親。
娘は20歳。以前は人見知りで引っ込み思案だったが、ある日を境に夜の街に通い詰めるようになった。
「〇〇ちゃんのおかげで仕事頑張れるよ」
そんな甘い言葉に心を掴まれ、貯金を使い果たしてもホストに通い続ける娘。
親としてどうしていいか分からず、ネット検索を繰り返す日々——。
ホスト依存に悩む娘の行動には、明確な背景と心理があります。
そしてそれを変えるためには、親の“理解”と“行動”が最も重要な鍵なのです。
多くの親御さんが、「どこで育て方を間違えたのか」「娘を傷つけたのではないか」と自分を責めています。
その一方で、「施設に預けるなんて、周囲の目が気になる」「娘に嫌われたくない」「見放したと思われたくない」といった他人軸の気持ちも、正直なところあるのではないでしょうか。
しかし、今の娘さんは“自分が正しい”という世界観の中に生きており、親御さんの願う回復には関心を持っていません。
なぜなら、ホストとの関係こそが“自分の存在価値”を証明してくれると信じているからです。
その状態を変えるには、親御さん自身がまず現実を正確に理解し、娘さんと適切な距離をとることが必要です。
JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設では、こうした家庭の悩みに対応する「親が学べる講座」を開催しています。
ホスト依存の仕組み、本人の心理、そして親御さんの対応法を体系的に学べる貴重な機会です。
娘さんを直接説得しようとしても、多くの場合は逆効果です。
むしろ「どうせ私をわかってくれない」とさらにホストの世界にのめり込むリスクがあります。
だからこそ、まずは環境を変えることが必要です。
JECセンターでは、受診を拒む方や、発達障害を持つ娘さんへの支援体制も整えており、本人の尊厳を大切にしながら、ホスト依存から距離を取る支援を行います。
自然豊かな環境で、夜の誘惑から離れ、自分自身と向き合う時間が持てることが、心の回復を後押しします。
さらに、親御さんには接し方や信じて見守る姿勢を実践的に学んでいただきます。
これが、退所後の再発を防ぐ最も効果的な方法です。
卒業後も「困ったことがあればいつでもご相談ください」と伝えているように、JECセンターは一過性ではなく、長期的な支援を続けています。
鍵を握るのは「親が動くこと」です。自己否定でも、無理な説得でもありません。
学び、行動し、そして信じて見守る。
その一歩を、JECセンターと一緒に踏み出してみませんか?
本人が来られない、来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、行動を起こすことで状況は大きく変わるきっかけになるはずです。
JECセンターでは全国からのご相談・入所対応を受け付けています。