家の中で娘を避けてしまう生活

「家の中で娘の足音が聞こえると、体が固まるんです…」

 

JECセンターとの相談の中、40代の母親は消え入りそうな声でそう話してくれました。

 

二十歳を過ぎた娘は、些細な注意にも激しく怒り出し、ドアを叩き、物を投げるようになりました。

 

夜になるとリビングで泣き叫び、「お母さんのせいで私の人生はめちゃくちゃ!責任取ってよ!」と責め立てる。

 

母親は恐怖と罪悪感に押しつぶされ、食事も喉を通らなくなりました。

 

それでも「娘を見放すのは母親失格」と思い込み、声をかけるたびに傷つく悪循環。

 

父親も“娘のことは母に任せきり”で関わるのを避けるようになり、家庭は完全に孤立していきました。


女性の怒りは「身近な人」に向かいやすい

女性は男性に比べて、怒りを外に出すよりも、内面や近しい相手に向ける傾向があります。

 

自分を責める気持ちが強いほど、自分を育てた親を攻撃する形で現れやすいのです。

 

しかし、娘が親を罵倒する背景には、「本当は自分が嫌い」「見捨てられたくない」という心の叫びが隠れています。

 

一方で、男性は社会や他者に対して怒りを発散する傾向があるため、怒りの矛先が異なります。

 

JECセンターでは、「親への攻撃=自己否定の裏返し」ととらえ、娘さんの中にある“傷ついた自分”を見つける作業を大切にしています。

 

怒りの表面をなだめるより、心の奥にある無力感や孤独に光を当てていくことが、関係修復の第一歩になるのです。


娘を理解するための丁寧なヒヤリング

JECセンターでは、「娘のことが怖い」と悩む親御さんへのサポートを、長年に渡って続けてまいりました。


親御さんからの悲痛なご相談から始まり、面談を通して話を詳しく伺い、状況を整理することから全てが始まります。

 

「なぜ娘さんはお母さんにだけこうも攻撃的になるのか」


「お母さんは娘さんのどんなところを恐れているのか」


親子の心理を掘り下げていく質問の中で、スタッフが一緒に対応方法を考えていきます。

 

ある母親との面談では、スタッフがこう助言しています。


「娘さんは“怒り”の感情を通すことでしか自分の気持ちを伝えられないのかもしれません」


すると、聞いていた母親は何か心当たりでもあったかのように、「あぁ~…」とうなずいていました。

 

その後も、母親との対話を通して娘さん本人と家族の置かれた状況を整理し、娘さんを交えた親子話し合いサポートに備えました。


勇気を出して専門機関へ相談を

JECセンターのサポートは、“解決”よりも“理解”を積み重ねていくプロセスを重視しています。


親御さんはもちろん、本人(娘さん)とも少しずつ関わりを持ち、スタッフが橋渡し役となって親子の対話を助けます。


娘が怖い」という悩みは、決して珍しいことではありません。

 

家の中で安心できないほどの緊張を抱えている親御さんは全国に多くいます。


そして、ほとんどのケースに言えることが「そのままでは親子が共倒れになってしまう」という事実です。

 

JECセンターでは、電話や面談を通して、相談できずに孤立していた親子の関係を立て直すための手を差し伸べています。

 

必要に応じて、家族の安全確保のために娘さんを一時的に受け入れる(入所)という選択肢もあります。

 

まずは「面談で今の状況を一緒に整理する」ことから始めてみませんか。

 

怖い怖いと思っていた娘さんの“本当の気持ち”を見つけるため、JECセンターが力になります。

 

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ。

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。

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