娘のコンカフェ勤務に疑問を持つ母
近年、若い女性の間で「コンセプトカフェ(通称コンカフェ)」のアルバイトが広がっています。
可愛らしい衣装やアニメ的な世界観に惹かれ、気軽に働けると思い込む娘も少なくありません。
しかし、2024年6月19日のフライデー記事にもあるように、一部の店舗で「過激なサービス」や「客との過度な接触」が横行している実態が報じられました。
母親からすれば、娘がこうした場に身を置いていること自体が不安であり、家庭内では激しい対立に発展することもあります。
特に「夜の仕事に近いリスクがあるのでは」と考える母の怒りや心配は当然の感情です。
コンカフェ勤務から夜の世界へ進む娘…
コンカフェは一見「安全な飲食業」と思われがちですが、現実には客と従業員の距離が極端に近いという特徴があります。
常連客とのLINE交換、個人的なやり取り、さらには金銭のやりとりが絡むケースも少なくありません。
心理学的には、このような密接な交流は「承認欲求の強化」と「依存性」を生み出しやすいとされています。
一度、客から「君が一番特別だ」と言われると、娘はその言葉に縛られやすくなり、やめたくてもやめられなくなるのです。
こうした心理は、風俗でお金を稼いでまでホストクラブへ通うことに依存してしまう女性と酷似しています。
そして案の定、コンカフェ勤務がきっかけで夜の世界とつながり、ホストの世界へと足を踏み込んでしまった娘さんも少なくありません。
母と娘の対立をどう乗り越えるか
母の立場からすると「こんないかがわしい仕事は早くやめさせたい」という一心で怒りをぶつけてしまうことがあります。
しかし、心理的に追い詰められた娘は逆に反発を強め、「お母さんは私のことを何も理解してくれない!」と感じてしまいます。
家庭内の対立を解消するには、まず母自身が娘の心理背景を理解することが必要です。
「承認されたい」「特別扱いされたい」という娘の心の奥にある願望を直視することで、感情的な言葉よりも建設的な対話が可能になります。
ただし、こうした対応は専門知識と経験が不可欠で、母親が聞きかじった情報を元に対処しようとしても失敗に終わってしまうことがほとんどです。
そのため、専門家へ現状を相談し、タッグを組み、母親と専門家の二人三脚で娘と向き合っていくことで娘の防衛心の間に緩衝材が生まれ、冷静な解決へと進みやすくなります。
コンカフェバイトが全て悪いわけではないが
もちろん、コンカフェが全て健全な営業を提供していないわけではありません。
しかし、フライデーの記事が示すように、一部のコンカフェの実態は親世代が想像する以上に複雑で危うい部分を含んでいます。
そのため、もしも娘さんの勤めるコンカフェに疑問を感じるようであれば、まずは専門機関へ相談してみることをおすすめします。
JECセンターでは、類似案件の娘さんの心理ケアや、母親の不安や怒りを理解し、双方が歩み寄れる関係をサポートしてきた実績があります。
お母さんの気苦労は、時として娘さんを救うためのアラームとなってくれます。
その葛藤がきっかけで娘さんの将来を守る道へ、お母さんが導いてくれることは珍しくありません。
そんなお母さんの頑張りを労い、娘さんを想う心に寄り添うことが、私どもの役割です。
どうか一人で抱え込まず、その悩みをまずはJECセンターへご相談ください。
*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。
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