
「娘からの通知が怖い」想像を絶する母の日常
パーソナリティ障害の特徴である情緒の急な揺れや思い込みの強さ。
それは当事者である家族(特に母親)にとって、計り知れない恐怖としてのしかかります。
母のスマホ画面には「もう無理。今すぐ死にたい」という娘からのメッセージ。
胸がざわつき、母はすぐに「どうしたの? 今どこ?」と返信すると、数十秒もしないうちに「やっぱいい。別に大丈夫だから」という通知。
たった数分前に泣きつくような内容を送ってきたのに、一気に突き放される。
母の胸は、急な上昇と急降下を繰り返すジェットコースターのように揺さぶられます。
安心すべきなのか不安を深めるべきなのかを判断する間もなく、続けざまに次の通知が鳴ります。

「なんで返信遅いの?」
「無視するってこと?」
「私のことどうでもいいんだね」
この間、ものの3分も経っていません。
母のスマホを握る手も震えます。
返信のスピードが、あたかも娘のその日の機嫌の生死を握っているように感じてしまうことさえあります。
仕事をしていても、料理をしていても、誰かと話していても、背後でいつ通知が鳴るか分からない恐怖におびえる日々。
そしてその日の夕方、「お母さん、ごめんね。今日もうまくいかなくて。話聞いてほしいの」というメッセージ。
たった数時間前に「どうでもいい」と言われたばかりなのに、今は甘えるように寄りかかってくる。
娘の本当の気持ちがどこにあるのか、母にはもう分かりません。
このように家庭の中で常に緊張が続くようになってしまうと、その心は確実にすり減っていきます。
本来は家族全体で向き合うべき問題なのに、“母ひとりが背負い込んでしまう状況”の多さが問題視されています。

問題の先送りは“苦しみを長引かせる”
パーソナリティ障害を持つ娘さんの言葉は時に鋭く、理屈が通じないほどの感情の波で母を巻き込み、長い苦しみを与えます。
「すぐ返事しない理由は何?!」といった苛立ちのメッセージを目にするたびに、母は生きた心地がしません。
返信はもちろん、メッセージの既読速度まで気にし続ける母は、その対応だけで手いっぱいになっていることも少なくありません。
しかしこのように母が必死に尽くそうとしてしまうほど娘さんの態度はエスカレートしていき、終わりが見えなくなっていきます。
さらに、このやりとりを続けていくと娘よりも先に母が崩れてしまうという結末が待っています。
実際、パーソナリティ障害傾向のある娘さんは母に不安をぶつけやすく、母が悲鳴をあげていることが多いのです。
母はその優しさや責任感ゆえに誰かに頼ろうとはせず、自身が耐えることでその場をどうにかやり過ごそうとしてしまいます。
ところが、そうした行動は結果的に“問題の先送り”になってしまい、対立は深まり、問題行動が長期化する傾向が非常に多く確認されています。
“母が頑張れば何とかなる”という段階は、実はとっくに過ぎているのかもしれません。
専門家が介入することで初めて、母娘双方にとって良い未来に向けた調整が進んでいくようになります。

行動を起こした母が手にする安堵
JECセンターでは、パーソナリティ障害の娘さんについての相談や入所(受け入れ)を受け付けています。
また、母が安心して心身を休めるための家族サポートを同時展開しています。
その理由は、実は娘さんが心の奥底で大切に想っている存在である“母”が心をすり減らしたままでは、本人の回復も安定しないからです。
「パーソナリティ障害があることで娘と母はうまく関われなくなってしまった」
そんな時はいったん専門家に託すことで、母は恐怖や緊張から解放されるでしょう。
そして娘さんは母といったん距離を置き、安全な関係の中で心の整理を始めることができます。
“母が頑張るのをやめて休むこと”は逃げではなく、むしろ家族再生のための第一歩となります。
今の状態に限界を感じているのであれば、それは問題を先送りにしてしまっているサインかもしれません。
その事実に気づいた時が、相談のタイミングです。
私たちは、お母さんに「緊張から解放されてほっとできた」と言える日を、一日も早く迎えてほしいと願っています。
そのためにもどうかおひとりで耐え続けるのはやめにして、私たちにご相談ください。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ。
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。
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