娘のボーイズバー依存(通い)とは
本ページで扱う支援対象は、主に15〜30代の女性を想定していますが、未成年・成人を問いません。学生・無職・就労者のいずれも含み、特定の属性や立場によって限定されるものではありません。
本ページにおける「娘のボーイズバー依存(通い)」とは、ボーイズバーの利用が一時的な娯楽の範囲を超え、通店頻度・支出額・感情の比重が増大し、生活・金銭管理・家族関係に継続的な支障が生じている状態を指します。
単なる外食や飲酒ではなく、特定の男性スタッフとの関係性に心理的に強く依存しているケースを想定しています。

そもそもボーイズバーとは
ボーイズバーは、男性スタッフがカウンター越しに接客する飲食店であり、法律上は通常のバー(風俗営業ではない)に分類されます。
・性的サービスは禁止されている
・形式上は接待を行わない
・会話や雰囲気を楽しむ飲食の場
という位置づけですが、若い女性が男性から承認や癒しを得やすい構造を持っています。
本ページでは、法令を遵守して運営されている店舗の存在を前提とした上で、構造的に生じやすいリスクに焦点を当てています。

若い女性が通い続けやすい背景
継続的にボーイズバーを利用する女性には、以下のような背景が見られることがあります。
・孤独感や自己肯定感の低下
・家庭・学校・職場における居場所の乏しさ
・恋愛や対人関係での傷つき体験
・夜型生活との親和性
ボーイズバーは、否定されず、拒絶されず、話を聞いてもらえる環境であるため、心理的な拠り所として機能しやすい側面があります。

疑似恋愛と「安全そうに見える依存構造」
ボーイズバーでは、女性は金銭を支払う側であり、指名や通店の主導権を持っているように感じやすい立場にあります。
・傷つかない
・裏切られない
・拒絶されない
といった安心感が生まれやすい一方で、その関係は金銭によって成立する疑似恋愛的関係であり、対等な人間関係とは異なります。
この構造が、「安全そうに見えるが依存が進行しやすい」状態を生み出します。

金銭感覚の変化と通店頻度の増加
利用初期は、数千円から1万円程度の支出で気分転換として始まることが多くあります。しかし、
・指名
・延長
・ドリンク提供
が重なることで通店頻度が上がり、
・「特定の人に会いたいから行く」
・「行かないと落ち着かない」
という心理状態へ変化していくケースが見られます。
この過程で、支出が感情の投資として認識されるようになり、金銭感覚が徐々に麻痺していきます。

夜職経験者との親和性
特に注意が必要とされるのは、
・ガールズバー
・キャバクラ
・メンズエステ
・コンセプトカフェ
などで働いている、または過去に働いていた経験のある女性です。
夜型生活や疑似恋愛構造に慣れていることから、稼ぐ→使う→さらに稼ぐという循環に入りやすくなります。

ホストクラブへの移行リスク
ボーイズバー通いは、
・男性にお金を使うことへの心理的抵抗を下げる
・夜の男性接客に対する安心感を形成する
・より強い承認を求める
といった点で、ホストクラブ利用への準備段階となることがあります。
より高額で依存性の高い環境へ移行するケースも少なくありません。

パパ活・金銭トラブルへの波及
支出が増大すると、
・貯金の切り崩し
・クレジットカード依存
・借金
が発生しやすくなり、その結果としてパパ活や条件の悪い仕事、風俗的業務へ接近するケースも見られます。

家族・現実世界からの孤立
依存が進行すると、
・家族の助言を拒否する
・注意を「理解がない」と受け取る
・店や特定の男性だけが味方であると感じる
といった認知の偏りが生じやすくなります。この段階では、禁止や説得のみの対応が逆効果になる場合もあります。

問題の本質と構造的整理
問題の本質は、特定の店舗や人物そのものではありません。
承認欲求、孤独感、自己肯定感の低さが、金銭を介して一時的に満たされてしまう構造にあります。
この構造を整理しない限り、形を変えて同様の問題が繰り返される可能性があります。

医療・行政との関係(空白期間)
ボーイズバー依存(通い)は、事件性や精神疾患としての診断がつかないことなどから、医療・行政・司法のいずれも本格的に介入しにくい「空白期間」に位置づけられやすい問題です。
その結果、家庭内で問題が深刻化する傾向があります。

JECセンターの支援範囲
JECセンターでは、ボーイズバー通いを力づくでやめさせることを目的とはしていません。
本人の心理、生活環境、家族関係を含めた全体像を整理し、依存構造から距離を取れる状態を目指します。
・入所による生活リズムと金銭管理の再構築
・第三者として親子間に介入し、話し合いの場を設定
・本人の同意形成を重視した段階的支援
を行います。
通信環境の管理は、生活再構築を目的とした環境調整の一環であり、懲罰を目的とするものではありません。

相談・問い合わせについて
通店頻度や支出の増加、家族との距離の変化が見られる段階は、まだ介入の余地が大きい時期です。
JECセンターでは状況整理を目的とした相談を受け付けています。


