「なぜ、娘はこんなにも変わってしまったのか?」

 「どれだけ説得しても、ホスト通いをやめようとしない……」

 

ホストクラブに通う娘を持つ親御さんの多くが、このような 見えない不安 に押しつぶされそうになっています。

 

 「普通に育ててきたつもりなのに、なぜ?」

 「どうすれば娘を元の生活に戻せるの?」

 

しかし、その 不安の感情を押し殺し、正論で説得しようとしていないでしょうか?

 

 「そんな生活を続けていたら、将来が台無しになるよ」

 「普通の女性はホストなんかにハマらないものだ」

 

このような言葉は、娘の心に響かないばかりか、むしろ 「親は私を理解しようとしてくれない」 という気持ちを強め、さらに距離を生んでしまいます。

 

では、親はどうすればよいのでしょうか?

 

JECセンターは心理を中心にホスト依存を専門とした日本で唯一、民間の宿泊施設であり、20年以上の実践してきた経験をもとに、本記事では、ホストに依存する娘を専門施設に連れていくための準備と対応 について、実際の家族の事例を交えてお伝えします。

 

 

親が抱える「見えない不安」と向き合うことが第一歩

 

「娘がホストに依存している」という現実を目の当たりにすると、親としては 「どうにかしてやめさせなければ」と焦る ものです。

 

しかし、焦るあまり 「娘を正しい道に戻さなければならない」 という気持ちが強くなり、親の価値観を押し付けてしまう ことがあります。

 

これは、娘にとっては 「私の気持ちはどうでもいいんだ」というメッセージとして受け取られます。

 

本当に大切なのは、親が自分の不安に向き合い、「どうしても娘を助けたい」という本音を、時間をかけて伝え続けることなのです。

 

  ✅ 「私はあなたが心配で仕方がない」

  ✅ 「お母さん(お父さん)は、あなたが無事に帰ってくるだけでホッとするんだ」

  ✅ 「私は、あなたが安心して暮らせるようになってほしい」

 

このように、 「親としての本音」 を娘に伝え続けることが大切です。

一度や二度では、娘の反応は変わらないかもしれません。

 

しかし、「私は本気であなたを守りたい」というメッセージを何度も伝え続ける」 ことが、娘の心を少しずつ動かしていきます。

 

 

施設を受け入れさせるために必要な「親の決断力」

 

親御さんの中には、「娘が納得しないと施設には連れていけない」と考えている方も多いかもしれません。

 

しかし、実際には 「親の決断」が娘の未来を左右する のです。

 

例えば、ある家族の事例を紹介します。

 

【ケース:ホストに依存する娘を施設に連れていくまで】

Aさんの娘(20歳)は、18歳の頃からホストクラブに通い始め、次第に家にも帰らなくなりました。

 

  ・親がどれだけ説得しても「大丈夫」と言って聞かない

  ・仕事を辞め、ホスト通いのために借金を重ねる

  ・友人や家族と連絡を取らなくなり、孤立していく

 

Aさんは何度も娘と話し合いを試みましたが、そのたびに 「お母さんには関係ない!」 と突っぱねられました。

それでも、Aさんは諦めずに 「あなたのことが心配で仕方ない」という本音を伝え続けたのです。

 

【施設の訪問や下見を根気強く続けた】

Aさんは JECセンターと相談し、施設の訪問や下見を続けました。

 

 ・まずは親だけで施設を訪問し、環境を確認

 ・JECセンターのスタッフと連携し、娘の説得方法を相談

 ・「あなたが嫌がっても、お母さんはあなたを守りたい」と伝え続ける

 

この 親の粘り強さ が、娘の心を徐々に動かしていきました。

 

「施設に行くのは絶対に嫌」と言い張っていた娘でしたが、母親の揺るぎない意志を感じ、次第に 「お母さんがそんなに心配してくれるなら……」 という気持ちが生まれ始めたのです。

 

 

親の本音を伝え続け、決断することが重要

 

ホストに依存する娘を施設に連れていくためには、次の3つのポイントが重要です。

 

  ✅ 正論や一般論ではなく、「親が心配している」という本音を伝え続けること

  ✅ 一度拒否されても諦めず、何度でも話し合い、施設の訪問を続けること

  ✅ 親の決断力を示し、「あなたの未来のために本気で考えている」と伝えること

 

「施設に行くなんて無理……」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 

JECセンターでは、 親御さんと一緒に、娘さんを受け入れるための準備を進めるサポートをしています。

もし、 「娘を施設に連れていきたいけれど、どうすればいいかわからない」 というお悩みがあれば、ぜひ一度、電話又はメールにてご相談ください。

 

 

ホスト通いの娘を親が専門施設に連れていく方法と準備

 

娘をホスト依存から救い出すために、親が本音を伝え続け、施設受け入れに向けた準備を進めることが重要 であることをお伝えしました。

 

しかし、娘が「自分の意思」で施設行きを決めるには、さらに大切な要素がありました。

 

 ✅ 「女性専用施設だから安心できる」と感じられたこと

 ✅ ペットと一緒に暮らせる環境があったこと

 ✅ 家族とJECセンターのスタッフが一丸となってサポートしたこと

 

この3つが決め手となり、娘は最終的に 「私も施設で頑張ってみようかな……」 と自らの意思で決断したのです。

 

ここからは、娘の気持ちを動かしたこれらの要素について詳しく解説し、「ホスト通いの娘を施設に連れていくための最終ステップ」をお伝えします。

 

 

娘が施設行きを決めた理由①:女性専用施設で安心できた

 

娘が最初に心を開いたのは、JECセンターが女性専用施設だったこと です。

 

ホストに依存する娘の多くは、男性との関係に強く影響を受けています。

 

そのため、「知らない男性がいる環境には行きたくない」 という心理が働き、施設に対して警戒心を持つケースも少なくありません。

 

しかし、JECセンターは 女性だけが暮らす施設です。

 

「男性がいないなら、少し安心できるかも……」

 

この安心感が、娘の抵抗感を和らげる大きな要因となりました。

 

 

娘が施設行きを決めた理由②:ペット共生型の環境に惹かれた

 

さらに、娘の心を動かしたのは JECセンターが「ペット共生型施設」だったこと です。

 

娘は幼い頃から動物が好きで、実家では犬を飼っていました。

 

ホストに依存するようになってからも、ふとした時に 「実家の犬に会いたいな……」 と感じることがあったそうです。

 

そんな時、JECセンターのスタッフから 「ここならペットと一緒に暮らせるよ」 と聞かされ、娘の気持ちは大きく揺れ動きました。

 

「ホストに通う毎日を続けていても、私の心は癒されなかった。

 

でも、ここなら動物と一緒に暮らせるし、少し落ち着けるかもしれない……」

 

こうした思いが、娘に「JECセンターなら行ってみてもいいかも」と思わせたのです。

 

 

家族とスタッフの連携が決め手に!協力者を得る重要性

 

娘を施設に連れていくまでには、家族とJECセンターのスタッフが一丸となったサポート が不可欠でした。

 

親だけで娘を説得しようとすると、どうしても感情的になり、衝突してしまうことが多くなります。

 

そこでAさん一家は、JECセンターのスタッフと協力しながら慎重に話を進めていきました。

 

  • スタッフが客観的な視点でのサポート
  • 娘が施設を見学し、実際の雰囲気を知る機会を作った
  • 家族だけでなく、第三者(スタッフ)が娘に声をかけることで説得力が増した

 

このように、親だけで抱え込まず、信頼できる協力者を得ることが成功の鍵となったのです。

 

 

親亡き後のリスクも考える必要がある

 

もうひとつ、Aさんが施設を決断する上で強く意識していたのは、「親がいなくなった後、娘はどうなるのか?」 という問題でした。

 

Aさんにはもう一人、娘の兄がいました。

 

「もし私がいなくなったら、この子はどうなるんだろう?」

「兄に負担をかけることになったら、家族がバラバラになってしまうのでは……?」

 

こうした不安が、Aさんの決断を後押ししました。

 

実際、ホスト依存の娘を抱える家庭では、親亡き後の財産分与や生活支援をめぐり、兄弟姉妹間で争いが起こるケース も少なくありません。

 

親が元気なうちに、適切な支援を受けられる環境を整えておくことは、娘の未来だけでなく、家族全体の安定にもつながるのです。

 

 

まとめ:娘を施設に連れていくために必要なこと

 

ホスト通いの娘を専門施設に連れていくには、親の強い決断と適切な準備が必要 です。

 

女性専用施設であることを伝え、安心感を与える

ペットと一緒に暮らせる環境が、娘の心を動かすきっかけになる

親だけでなく、信頼できるスタッフと協力しながら説得を進める

親亡き後のことも考え、早めに行動する

 

JECセンターは、ホスト依存や精神的な問題を抱える女性を専門的に受け入れ、親子での問題解決をサポートする施設 です。

 

「娘を施設に連れていきたいけれど、どうすればいいかわからない……」

 

そんな悩みを抱えている方は、ぜひ一度、電話又はメールにて JECセンターにご相談ください。

 

あなたの決断が、娘さんの未来を変える大きな一歩になるかもしれません。

 

*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。

 

 

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