実の親が動けず、見かねた親戚たち

 

ホストクラブに通い詰め、自分を見失っていく娘を目の当たりにしながらも、母親は「嫌われたくない」「離れて行ってほしくない」「見放したと思われたくない」との思いから現実に目を背け、“見て見ぬふり”をしてしまっている家族がありました。

 

父親はというと、「俺は仕事があるから…」と、家庭のことには不干渉を貫く始末…。

 

そんな中、娘さんを救うために立ち上がったのは、ご両親ではなく、親せきの叔父と叔母の存在でした。

 

姪がホスト依存になっているという話が耳に入り、借金や風俗勤めをしてまでホストクラブに入り浸っていると聞いた叔父と叔母は、親せきという立場とはいえ、居ても立っても居られなかったと言います。

 

母親は対応に苦悩し、そのことを親戚に相談したことが発端となりました。

 

そして声を上げた叔父と叔母は、「私たちがあの子のために動くよ」と決断されたそうです。

 

これまで姪に直接関わってきたわけではありませんが、「親族の一員として何かできないか…」とインターネットで調べに調べ、JECセンターを見つけて連絡をくださったのです。

 

 

JECセンターは、心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設は原則としてご家族(ご両親)からのご依頼によって、お子さんのサポートを受け入れています。

 

今回、親せきのお二方からご連絡が入ったという珍しいケースでサポートのGOサインを出したのは、その熱意に胸を打たれたという点も否定できません。

 

※叔父さん、叔母さんはご両親の許可を取られた上で娘さんのサポートを依頼されています。

 

一見すると、この娘さんは良い親族を持って幸せかもしれませんが、実の両親がここまでしてくれなかったことで寂しい思いをしているかもしれません。

 

むしろ、そういった部分から娘さんのホスト依存の心理的背景が垣間見えてきます。

 

 

ホストに依存してしまう原因背景として、親子関係や家庭環境の影響が最も多いと言われることにも納得です。

 

ただ、だからといって実のご両親を責めたり、責任追及したところで何も解決はしません。

 

現実を受け止め、これからの関係性を見直していくことが、親せきのお二方の熱意に報いることなのではないでしょうか。

 

JECセンターは、たとえ相談者が親御さんでなくても、ご家族全体の状況を丁寧にヒアリングし、最善のサポート方法を一緒に考えていきます。

 

この珍しい事例では、入所時から叔父と叔母が面会や連絡を続けてくださったことで、姪は「自分を信じてくれる人がいる」という安心感を得られたことも確かです。

 

 

安心できる環境と人間関係の中で、心の再生が起こりました。

 

JECセンターを修了する頃には、多くのお子さんが落ち着きを取り戻します。

 

しかし、家庭環境が変わっていなければ再発のリスクは拭えません。

 

そのため、JECセンターでは入所中もスタッフと連携し、親御さんに対しても、接し方や距離感の見直し、信じて見守る姿勢の大切さを丁寧にお伝えし、共に学んでいただく時間を設けています。

 

 

この姪も現在では、以前のような衝動的な行動はほとんどなくなり、自分の将来について考える余裕が出てきました。

 

今後も不安や悩みがあれば、いつでもJECセンターがご相談を受け付けています。

 

本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、相談、見学、面談という行動を起こすことで状況は大きく変わるきっかけになるはずです。

 

娘さんを救えるのは今この瞬間です。