パーソナリティ障害とは
パーソナリティ障害とは、思考や感情の捉え方、対人関係の築き方、衝動のコントロールなどに持続的な偏りが見られ、その結果として社会生活や人間関係に支障や苦痛が生じる状態を指します。
性格の良し悪しや本人の努力不足によるものではなく、幼少期から青年期に形成された特性が長期にわたって影響することが特徴です。
本人自身が生きづらさを抱えている場合も多く、周囲との摩擦や孤立、二次的な問題行動を引き起こすことがあります。

主な特徴
パーソナリティ障害に共通して見られやすい特徴には、以下のようなものがあります。
- 認知の偏り(白黒思考、被害的な受け取り方など)
- 感情の調整が難しく、気分の変動が激しい
- 安定した対人関係を維持しにくい
- 衝動的な行動や極端な選択を取りやすい
これらの特徴は、診断名の有無にかかわらず、一定の傾向として現れることがあります。

代表的なタイプ(参考分類)
パーソナリティ障害は医学的には複数のタイプに分類されています。ここでは代表的な例のみを示します。
- 境界性パーソナリティ障害:感情の不安定さ、対人関係の激しい揺れ、見捨てられ不安などが目立つ
- 自己愛性パーソナリティ障害:誇大的な自己評価と傷つきやすさが併存し、他者評価に強く左右される
- 演技性パーソナリティ障害:注目を求める行動や感情表現の誇張が目立つ
実際の支援現場では、いずれか一つに明確に当てはまるというより、複数の特性が重なって見られるケースも少なくありません。

他の精神的問題との併存
パーソナリティ特性は、以下のような問題と同時に見られることがあります。
- 依存行動(対人依存、金銭問題、嗜癖行動など)
- 抑うつ状態や不安障害
- 自傷行為や衝動的行動
これらは単独で生じるというより、生活環境や人間関係の不安定さと相互に影響し合いながら悪化する場合があります。

医療との役割分担
JECセンターは医療機関ではありません。
- 診断は行いません
- 治療(投薬・精神療法の実施)は医療機関が担います
一方で、医療だけでは十分に対応しきれない「生活・環境・関係性」の領域に対して支援を行います。
必要に応じて医療機関と連携・併用しながら支援を進めます。

JECセンターの支援対象と範囲
JECセンターでは、以下の条件に該当するケースの女性を支援対象としています。
- 年齢:15歳〜40代まで(未成年・成人を含む)
- パーソナリティ障害の診断の有無は問いません
- 医療機関との併用が必要な場合は連携を前提とします
- 入所型の生活支援を行います
- 家族(主に親)への介入・支援を支援範囲に含みます
支援の目的は、特性そのものを短期間で変えることではなく、生活の立て直しと関係性の再構築を通じて、本人と家族が現実的に機能できる状態を整えることです。

JECセンターが行わないこと
支援の性質を明確にするため、以下の点を明記します。
- 問題行動を力ずくでやめさせる施設ではありません
- 強制的な入所は行いません
- 短期間での性格矯正を目的としません
また、生活環境調整の一環として、スマートフォンの持ち込みは原則として許可していません。
これは罰則ではなく、これまでの対人関係や依存行動を一時的に遮断し、生活リズムと現実的な人間関係を再構築するために必要な環境設定です。

支援の基本的な考え方
JECセンターの支援は、心理療法や薬物治療を行うものではありません。
- 生活リズムの再構築
- 対人関係における距離感の調整
- 家族との関係整理と役割の見直し
- 本人の主体性を損なわない合意形成
これら本人支援と家族支援を入所環境の中で段階的に行います。

相談・問い合わせ
JECセンターへの相談は、公式サイトの問い合わせ窓口から受け付けています。


