娘の告白で頭が真っ白に…
「ホストクラブへ通うためにずっとパパ活をしていた」
家に帰る時間が極端に遅くなったことを問い詰めたところ、突然の告白で頭が真っ白になったという母親。
親として、その衝撃と絶望は計り知れません。
ホストクラブに入り浸っているだけでも信じられないのに、パパ活でお金を稼いでいたなんて…
パパ活は決して倫理的に許される行為ではありません。
金銭を得る代わりに大人の男性との関係を持つことは、心の傷やトラウマを生むだけでなく、犯罪や事件に巻き込まれる危険も高いのです。
そもそも、「お金が欲しい」という単純な動機だけで許される行為ではありません。
母親にとって理解しがたい娘の問題行動は、心理的背景を見つめることが解決の第一歩になります。
母親の深い苦悩と悪化する親子関係
娘のパパ活が発覚すると、母親は強いショックを受けるだけでなく、自分の子育てが間違っていたのではないかという罪悪感に苛まれます。
「どうしてもっと早く気づいてあげられなかったのか」と自分を責める声も少なくありません。
しかし、母親の苦悩はそれだけにとどまらず、親子関係にも影を落とします。
親子の関係は険悪になり、「過干渉ヤメテ」などと反発され、娘とどう向き合っていけばいいのかわからなくなってしまいます。
母親の心労は計り知れず、実際に健康を損なわれることも珍しくありません。
娘のパパ活という現実に直面した母親は、その悩みを絶対に一人で抱え込んではいけないのです。
専門家に相談という選択肢
親がどれほど必死に説得しても、娘がパパ活をやめようとしないのは、ほぼ全てのケースに当てはまります。
理由は、親子関係からくる心理的要因の影響が大きく、当事者である親の言葉だけでは解決が難しいためです。
こうした状況で力を発揮するのが専門機関のサポートです。
JECセンターでは、娘がパパ活に走った原因を丁寧に分析し、心理ケアと家族支援を同時に行っています。
母親だけでなく家族全体が安心して関われるようにサポートし、必要であれば一時的な受け入れも可能です。
また、母親が感じている罪悪感や孤独感にも寄り添い、「一人で背負わなくていい」という安心感を提供します。
こうした取り組みを通じて、娘が徐々に健全な生活を取り戻すきっかけをつくることができるのです。
諦めなかった母親が希望を生み出す
娘のパパ活を説得するのはもう無理かもしれない…
そんな絶望感の中にいる母親にこそ、専門機関へ相談してほしいのです。
JECセンターには、これまでも娘のパパ活をやめさせたいという母親からの問い合わせがいくつも寄せられています。
「初めてどうすればいいかが見えてきた」
「諦めずに探し続けてよかった」
これらの言葉の裏には、これまで母親が味わってきた苦難が伺えます。
つらい思いをされてきたはずなのに、本当によくがんばってこられたと思います。
そのがんばりがあったからこそ、今こうして努力が実を結ぼうとしているのです。
――立ち止まらず、未来に向けて共に歩み出しましょう。
*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。