JECセンターのデジタルデトックスの取り組み
現代の子どもたちは、スマートフォンやSNSに囲まれた生活が当たり前になっています。
しかしその一方で、過度な利用が心の不安定さや問題行動につながっていると考えられるケースも少なくありません。
JECセンターでは、入所されたお子さんの心を健やかに整えるための手段の一つとして 「デジタルデトックス」 を大切にしています。
スマホ等の持ち込み制限
施設生活では、スタッフと親御さんとで話し合った結果、お子さんに悪影響を及ぼす可能性があると判断された場合に限って、電子機器(スマホ、ゲーム機など)の持ち込み制限にご協力いただいています。
これはお子さんを不自由にするためではなく、依存状態から一歩距離を置き、本来の心のバランスを取り戻すための環境づくりです。
スマホから解放された日常を体験
スマホを手放したお子さんはよく「することがない」と訴えてきます。
そんなお子さんに対し、スタッフは心の変化を注視しながら、様々な活動を提案していきます。
- スポーツセラピー:体を動かすことでストレス発散や心身のリズムを整えます。
- 楽器セラピー:音楽を通じて自己表現を促し、心を解放します。
- おでかけや野外活動:お買い物、外食、観光に出かけ、現実感覚や安心感を取り戻します。
これらの体験は、電子機器に依存しなくても楽しみや安心を見出せることを学ぶ大切な機会になります。
親御さんへのメッセージ
「スマホを取り上げると余計に荒れるのでは…」
とご心配される親御さんも多くいらっしゃいます。
しかし、私たちはその不安を理解し、お子さんに合った無理のないステップでデジタルデトックスを進めていきます。
スタッフが心に寄り添い、安心できる日々の中で、自然とデジタル依存状態から抜け出すことを目指します。
センターのデジタルデトックスは、ただの「制限」ではなく、お子さんの心を解きほぐし、前向きな生活を再構築するためのケアです。
退所後に再びデジタルに触れた時も、以前ほどの悪影響を受けず、親御さんと共に未来へつながるための第一歩を支えていきます。