皆さん、こんにちは。当センターに関するお問合せの中で、比較的多いご質問に、「皆さんは、どのようにセンターで生活されているんですか?」というものがあります。

 
中には、医療機関というイメージが強い方もいらっしゃって、共同部屋で、まったく自由のない、強制された環境という印象を持っている方もいます。
 
今回は、実際に当センターに入所されている方に、センター生活での様子や感想をシェアしてもらいます。

当事者の体験談より

ここからは、このセンターに入ってから感じていることについて書かせていただきます。
 
このセンターに入り、まず思ったことは「自由なところだな」ということでした。
 
寝る時間も起きる時間も決められているものではなく、食事もいつも用意してくれますが、いらない時には抜いてもらうこともできます。
 
セラピーも出るかどうかは入所者の方の意志次第です。
 
出かける時や外泊時などは、事前に報告が必要なこともありますが、止められることはまずありません。
 
仕事をしながらこのセンターに宿泊している方もいらっしゃいます。
 
職員さんも入所者によって様々な提案やお誘いをしてくれることもあり、受け入れるかどうかはその人次第ですが、私もその提案のおかげで楽しみながら慰問演奏(近隣の老人ホームにてフルートを演奏)をさせていただいています。
 
他の方を見ていても、可能性を広げてくれるものやその方の楽しみに繋がるものを色々と提案してくれます。
 
入所者の意志がとても大切にされるセンターだと、私は感じています。
 
セラピーも、自分の出たいセラピーに限って参加することもできるし、調子が悪くなった時は休むこともできるので、皆楽しみながら参加しているように思います。
 
また、毎回のセラピー活動を発表する機会(年に2回)もあり、参加する方の自信にもつながっていると思います。
 
自由で、一人でいようとすれば一人でいる時間も持て、完全個室制ですし、なにより談にも乗ってもらうこともできます。
 
他の入所者の方と話す時間もその方の意志によって頻繁に持つことができます。
 
「他の入所者の方と遊びに行きたいから」という理由で、事前に時間を相談して遊びに連れてってもらうこともあります。
 
車のある入所者の方もいるし駐車場もあり、センターで免許をとった方も何人もいます。
 
パーソナリティ障害の症状と比較して話をしてくださる職員さんもいることで、私は自分自身(私の場合は癖や生き方)とどう向き合っていけばいいのかをじっくり模索しながら考えることができました。
 
自分の中で葛藤や癖がでてきた時、対処法を相談することもありますし、自分の中で少しずつですが解決策を導きだし、その報告をして評価していただくこともあり、とてもありがたく思っています。
 
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体験談にも書かれていたように、当センターのモットーは「自由」です。
 
この「自由」という環境の中で、本当の意味での安心感を抱き、共に辛い過去を体験してきた仲間と出会い、そして自分の人生を歩み出せるようになることが最終的なゴールなのです。