・パーソナリティ障害、言葉にできたら褒めちぎれ!
当施設へ面談や見学に来られたご家族から話を伺うと、
お子さんから「お前死ね!」「死んでやる!」と口汚く罵られ、
恐怖を感じているご家族が多くいらっしゃいます。
また、その多くはどう対応して良いかわからず、
腫れ物に触るような接し方をしてきてしまったと言います。
20年以上もの間パーソナリティ障害の方たちと共に暮らし、
多くの回復の現場に立ち会ってきた経験から見えてくる
パーソナリティ障害のお子さんが親を罵るケースへの対応方法をご紹介します。
過去、当施設でも母親に暴言を吐く娘さんをお預りしていたことがあります。
その娘さんの心の中には常に不安や恐怖があり、
それを処理できない時に決まって母親に「うざい、お前死ね!」と暴言を吐くのでした。
毎日のように浴びせられる暴言に対し、母親はひたすら耐えていたそうです。
しかし、娘さんはそんな母親の対応を見てさらに不満を募らせていたと言います。
なぜなら、娘さんはただ「私の気持ちを聞いてよ!!」というつもりで暴言を吐いていたからです。
しかし、そんなねじ曲がった方法で「気持ちを聞いて」と表現したところで、母親に理解できるはずもありません。
娘さんの問題は、気持ちを上手に言語化できない点にありました。
私どもはそんな娘さんに対し、心に秘めた想いを引き出す練習を一緒に行っています。
そして少しでも気持ちを言葉にできた時、思いっきり褒めることを忘れてはいけません。
そうすることで、娘さんは「こうすればよかったんだ!」と気づいていき、
自分の言葉に自信を持てるように変わっていかれます。
娘さんの不安の正体は、わかってもらえないことへの恐怖だったのです。
当施設では、スタッフや同じ仲間との会話を通して想いを言葉で伝えることとの大切さを学ばれます。
当施設で提供している心理マインドによる宿泊休養では、
暴言や暴力で何かを訴える癖のついたお子さんの回復に効果が期待できます。
「自分の気持ちは素直に言葉で伝える」
そんな当たり前のようなことも、心にゆとりがなければできないのです。
そして、うまく言葉にできた時は褒めてあげれば自信にもつながります。
なかなかどうして、これをは家族だけでやろうとしてもうまくいきません。
なぜなら、お子さんが暴言や暴力で訴えてしまう原因の一端として、
ほぼ必ず家族(親子)との間に何らかの不和があることが予想されるためです。
パーソナリティ障害の症状は、家族だけの手に負えることはまずありえません。
専門知識に長けた私どものような専門家の協力は不可欠です。
お子さんの未来を守るためにも、まずは専門家までご相談ください。
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