推ししか見えない娘に、親はもう何も届かない…

 

「その日ライブ4本目だから」「1回積みたいから10万貸して」

 

高1の娘が毎週のようにメン地下(メンズ地下アイドル)の追っかけで家を空け、アルバイト代も生活費もすべて“推し”に注ぎ込む姿を見て、Aさん夫婦(仮名)は限界を感じていました。

 

暴言、無断外泊、通学拒否。

 

注意すると「推ししか信用してない」と言われ、家庭は崩壊寸前。

 

それでもAさんは、「どこに相談すればいいのか分からなかった」と振り返ります。

 

 

JECセンターに寄せられる相談の多くで共通するのが、「預けたいけれど、できない」という親御さんの声です。

 

その理由は、「自分の育て方が間違っていた」と認めるようで怖い、あるいは「人任せなんて無責任」「娘に見放したと思われたくない」という思いがあります。

 

一方で、「もう誰かに助けてもらいたい」と願っているのも事実

 

親御さんは自責の念に苦しむ反面で、世間の目や他人の評価を気にしてしまう、そんな“他人本意”な感情にも左右されています。

 

 

メン地下依存に陥る娘さんたちは、ただアイドルが好きなわけではありません。

 

「自分は誰かに必要とされている」と感じられる居場所を求めているのです。

 

そのため、親御さんがどれだけ「元の生活に戻って」と願っても、本人にとっては「今が一番幸せ」であり、回復や更生には全く関心がないというのが現実です。

 

だからこそ、まずは親御さん自身が今の状況を理解し、正しい知識を持つことが必要です。

 

 

JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設では、娘さんを無理に変えようとする前に、親御さん自身が学び、変わることを大切にしています。

 

「親が学べる講座」では、メン地下依存の背景にある心理や、効果的な距離感の取り方、信じて見守る姿勢などを丁寧に解説。

 

実際に受講された親御さんからは、「やっと希望が持てた」「娘を責めるだけでは何も変わらないと気づけた」といった声が多く寄せられています。

 

 

JECセンターでは、医療機関の受診を拒否しているお子さんや、発達障害を持つ娘さんの受け入れにも対応しています。

 

今の生活の延長線上では、どれだけ言葉を尽くしても変化は起きにくいもの。

 

だからこそ、JECセンターのような新しい環境に身を置くことが、回復のきっかけになるのです。

 

娘さん自身が「もう一度やり直したい」と思える瞬間を迎えるためにも、親御さんの行動がカギになります。

 

 

JECセンターでは、卒業後も相談を受け付ける体制を整えており、再発防止にも力を入れています。

 

「関わり方がわからなくなった」「また同じ問題が起きたらどうしよう」といった不安も、ぜひご相談ください。

 

本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。

 

「預かってくれる場所がある」—その安心感が、親御さんにも娘さんにも大きな一歩をもたらします。