
見ていてつらい過食嘔吐の娘
「食べて吐いて、泣いて…“死にたい”と訴える」
そんな日々を繰り返す娘を前に、親はかける言葉を失ってしまいます。
今回は、娘さんの過食嘔吐(摂食障害)に悩む母親の話を一つご紹介します。
数年前からうつ気味になった娘さんは、不安になるたびに食べ物を詰め込み、その後トイレで吐いていました。
どんどんやせ細っていく娘を目の当たりにして、母親も何度か病院の受診を促しました。
しかし「絶対いやだ、もう死にたい…」と泣き崩れては拒否され続けていました。
心も身体もすり減っていく娘さんを見てきた母親自身も、もう精神的に限界を迎えていました。
「どうすればこの子を救えるだろうか…」
そう思いながらも“何を話してもすれ違いの毎日”に、母親は尽くす手立てを見失っていました。

罪悪感と依存の繰り返し
過食嘔吐を繰り返す娘は、食べて吐き出すことで一瞬安心を得て、その後罪悪感に苛まれます。
その苦しさから、しきりに「死にたい」と言うようになる様子は、まるで“自分を罰する行為”のようです。
一方、その様子を間近で見てきた親も「止めてあげたい」と焦り、気を揉んでみても娘にその気持ちは届きません。
何もしてあげられない周囲をよそに、娘さんは時間が経つごとにさらに症状を悪化させていってしまいます。
過食嘔吐という行為には、本人も自覚していないような複雑な心理が重なり合っています。
例えば、決めたことはしっかりこなす完璧主義な子ほど、頑張りすぎて苦しい思いやストレスを押し殺しています。
その苦しい感情をうまく処理できていなかったりすると、死にたい衝動に襲われたり、衝動的に過食嘔吐に走ってしまうことがあります。
たとえ一瞬だけでも苦しみから解放される手段を知ってしまうと、それを手放そうとはしなくなります。
そのため、病院を受診すると過食嘔吐を取り上げられてしまう(辞めさせられる)と思い込んで拒否するのです。
このような状態では家庭内だけで抱え込むほど、親子ともども心をすり減らしていってしまいます。
病院の受診が難しくても、専門的な心理支援とつながり、親と娘がそれぞれ安心して話せる場を用意することが大切です。

JECセンターと協力して支えていく
JECセンターでは、過食嘔吐を繰り返しながら病院への受診を拒否する娘さんに関する悩み相談を受け付けています。
そうした娘さんには複雑な心理的背景が考えられるため、親御さんから提供された情報を丁寧に整理していく必要があります。
電話相談を通じて親御さん自身の不安にも寄り添うことで、消耗した親御さんの心の立ち直りも同時に進めていきます。
続く面談では、対面で親御さんと専門スタッフが十分な時間をかけて話し合い、娘さんの支援方法について検討していきます。
これは、過食嘔吐の背景にある「寂しさ」「親に認められたい気持ち」などを掘り下げていき、一緒に支えていく方法を具体化する作業です。

過食嘔吐や「死にたい」という言葉の裏には、単なるうつ症状では片づけられないような深い苦しみがあります。
そして、それを親が一人で背負う必要はありません。
JECセンターでは、ご家庭の状況に応じて「相談」「面談」「親子話し合い」「家族支援」「入所支援」等、多岐に渡るサポートをご提案しています。
過食嘔吐は、基本的に本人の意思に逆らって無理に止めようとすることは望ましくありません。
「何がつらかったのか?」「今どうしたいのか?」といったことに耳を傾けてあげてください。
それが症状回復への最初の一歩となるはずです。
親と娘がまた安心して生活できる時を取り戻すためにも、まずJECセンターご相談ください。
見守ることしかできなかった親御さんにも、きっと新たな道が見つかるはずです。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ。
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。
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