1.パーソナリティ障害と大人の発達が抱える社会性困難
当施設へ面談と見学に訪れるご家族からは、お子さんの不登校、バイトが続かないなどの悩みについて相談されることがあります。
お子さんが病院でパーソナリティ障害や発達障害と診断された、されていないに関わらず、
学校やアルバイトが続けられない理由として多いものは、人とのコミュニケーションに関する問題です。
これをお子さん本人は「社会の不自由さ」「人間関係の煩わしさ」として感じています。
パーソナリティ障害や発達障害を抱えるお子さんの家族内では、
「自分のことをわかってくれない」「話をちゃんと聞いてくれない」などの理由から
お子さんがふさぎ込みがちになり、言葉で伝えることを諦めたり、
家族と関わること自体を避けてしまうような傾向が見られます。
病院に行ってお薬をもらっても根本的な解決にはなりません。
パーソナリティ障害は心の問題、発達障害は生まれつきの特性であり、
そこを理解せずして解決には至らないということは、多くの精神科医が語っています。
回復のためには病院、クリニックそして私どものような心の専門家と協力することが不可欠です。
2.心理と宿泊休養で社会生活をサポートできる
当施設では心理学マインドをベースに、パーソナリティ障害や発達障害の方々と一緒に生活しています。
ただ単に生活を共にしているわけではなく、スタッフたちは常にその性格や特性を理解する機会を伺っています。
そこで役に立つのが※心理学マインドを通じた対話です。
※(心理学マインドとはクライアント第一主義であり、スタッフは自らの考えや意見を押し付けず、本人が言ったこと思ったことを否定しないことである)
心の中にある「生きにくさ」を、普段の関わりや対話の中で感じ、
「どうして周りの人とうまく行かないのか」「どうして出来ないのか」をヒヤリングしたり、
分析して本人へフィードバックしたりします。
スタッフや同じ仲間たちとの関わりを経て「聞いてもらえる」「わかってくれる」ということを知り、
安心を感じてゆっくりと心を休ませることができるようになります。
また、自分の心の中にある「不安」や「恐怖」と向き合うことで、
「周りと違ってもいいんだ」「完璧でなくても良いいや」と考えられるようになり、
明るく笑ったり、言語化できるようになるという一連の流れが回復プロセスとなります。
病院、クリニック、心の専門家、そしてご家族が共に手を取り合い、
ご家族が必死になって「娘の未来を守りたい」という強い意思と覚悟を持って行動を起こすことで、
「娘さんの未来図」を作るお手伝いに取り掛かることができます。
ここまで読んでくれてどうもありがとうございました。
本日もまた一人、「心のゴールドメダリストの誕生」です。ガンバりましたね!