家族が気をつけることはありますか?

パーソナリティ障害をもつお子さんを支える上で、ご家族に気をつけていただきたいことは、「ムリをしないこと」です。それは、ご自分の気持ちを素直に認めていただくこと、日頃の自分の努力や頑張りを家族メンバー間でねぎらっていただくことでもあります。

どうしてこれが大切かと言いますと、それは、パーソナリティ障害のお子さんと向き合う生活はロングラン(長距離走的)な心構えがキーであり、一時的な意気込み(取って付けた知識)だけでは太刀打ちならない場合も多いからです。

さらに言えば、家族側の「体力と気力」が維持されることは極めて重要で、それこそが、お子さんを支える資源(頼れる親・家族)になります。ですから、もし親側に「イラ立ちや嫌気」「無力感」「自責」などを感じるときは、そのいずれもが「間違ってない」「おかしくはない」「ダメじゃない」「無理もない」などの気持ちを大切にしてください。

そして、もし、そうした気持ちの対処が難しく感じる場合は、勇気をだして支援者(機関)にご相談ください。力になってくれる支援者はきっといます。