皆さん、こんにちは。

シリーズブログの第一部「小さな気づきで全てが変わる~Small changes make
a big difference」34回目になります。

今回は境界性パーソナリティ障害の人が落ち込むときには、どんなことが起きているのかについて解説して参ります。

実は「疲れている」だけかも?

パーソナリティ障害の中でも、特に境界性パーソナリティ障害の人は、いい意味でも悪い意味でも小さな幼児に似ている部分があります。

例えば、小さな幼児は疲れたり眠くなったりすると、機嫌を損ねてすぐにぐずり出しますが、それと同じようなことが境界性パーソナリティ障害の人には見られやすいのです。

なので、疲れたり眠りにつく前の時間には特に気分が落ち込んだり、不安定になったりしやすいという特徴があります。

夕方になると突然さびしくなり、パニックを起こす方や、理由もなしに周囲へ怒りをぶつけてくる方、「死にたい」と自殺念慮を訴える方もいます。

自分でもどうして落ち込んだり不機嫌になったりするのかわからないと思っているようですが、実はただ「疲れていた」だけということも少なくありません。

もちろん些細な原因が関係している時もあるのですが、疲れがたまってきているために、ちょっとしたことでも傷ついてしまいます。

休み方が分からない

パーソナリティ障害の人は、休み方が分からないという方が多いので、落ち込んだ時などは「疲れているのかな」と考えてもらい、悪い考えなど続けずにさっさと休んでしまうことが必要です。

何か嫌なことや面倒なことがあったとしても、「今日は寝て、また明日考えよう」という風に考えられるような習慣化を目指します。

もちろん、すぐにできるようになるというものではありませんが、練習を続けていくことが大切です。

落ち込んだ時には、嫌なことばかり考え続けるのではなく、「疲れている」と思って、のんびりしてみたり、お風呂に入ってみたり、とにかく休んでみることです。

休むことに対して罪悪感なんて抱く必要は一切ありません。

境界性パーソナリティ障害の人は、自分が好調な時ほど無理をしてしまいがちなので、活動する時と休息する時のリズムを正しく習得することが回復の目安となってくるのです。