b63ecbc2c70da5d0df7c49966c8586b4_sパーソナリティ障害の人の心の中には、理想とする完璧な自分最悪でダメな自分という二つの自己イメージがくっきりと分かれています。

一方では高過ぎるプライドや現実離れしたとも言える「万能感」を抱き、一方では強い劣等感や「自己否定感」を抱えています。

とても理想的な自分を夢見る一方で、現実の自分に対しては自信いっぱいに振舞っているつもりでも、内心では本当は自信がなく、「自分は劣っているダメな人間だ」という強い劣等感を抱き、そんな自分を「誰かに見抜かれるんではないか?」といつもおびえています。

食べ吐きを繰り返す摂食障害やアルコール依存、薬物依存やギャンブル依存など依存症の背景には同じ心の動きが見られます。

彼らは、とてもプライドが高いので、誰かにバカにされることを極端に恐れます。

また、人に頼ることが苦手で、すべて自分で背負い込もうとしてしまい疲れ果ててしまいます。その疲れた状態に様々な依存対象が入り込んでくるというわけです。

理想の自分と現実の自分が大きくかけ離れているというのが、そのからくりにあります。

高いプライドが自分の中だけでおさまっていればそれほど問題はないのですが、パーソナリティ障害の人は、相手にも高い理想(幻想)を求めてきます。

自分の理想にそぐわなければ、激しい怒りが出てきて、相手を叱責していきます。

また、プライドが高いために、普通なら冗談として聞き流せるようなことも、ひどい侮辱や攻撃と受け取りがちです。

ついムキになって、思いもかけない過剰な反撃にいたることもあります。

理想の自分と現実の自分のギャップがとても大きく、微妙なところでバランスを取っているので、余分な力が加わると、一気にそのバランスを崩してしまいます。

パーソナリティ障害の人が急に不安になったり、急に思いもしない破綻をきたすには、こういった心理的背景があるのです。