a7a74ade982b69d8a446e468700100fb_s皆さん、こんにちは。
家庭内暴力を繰り返す子どもの多くは、外で同じように他人に暴力を振るうことは、ほとんどありません

母親は、「自分たちにあれだけひどい暴力を振るう子だから・・・外で問題でも起こさないだろうか・・」と心配しますが、この心配は暴力を振るわれている親に共通していることです。

家では親を殺さんばかりに殴る蹴ると繰り返していた子どもですから心配するのも当然でしょう。

しかし、家から一歩出ると、彼らは実に温厚でおとなしく、礼儀正しい子ども達なのです。

子どもたちはその場その場で、その場にあった自分を演じる力を持っているのです。

家庭内暴力を繰り返している子どもの中には、親に対して激しい暴力を振るっておきながら、子ども自身が警察を呼んでしまう方がいます。

普通に考えれば、自分が加害者なわけですから、警察が来たら完全に不利な立場になってしまうわけですが、彼らの発想はそうではありません

bfcee40e8ca8f2966718690605dc0ac9_s110番通報を受け駆けつけた警察官に、親からどれほど、辛く苦しいしつけをされてきたのかを永遠と訴え続けていくのです。

しかも、感情的に取り乱すことはなく、興奮しているわけでもなく、冷静にかつ客観的に話すのです。

そんな姿に、当の警察官も「これ以上は、ご家庭内の問題ですので・・・」と本人と親にも注意を促し、最後は不介入として帰っていくことが何度もあります。

親もどう対応してよいのか全くわからず、ますます両者(親子)関係に危険が増していくのです。

家庭内暴力を繰り返す20歳代男性

553f3cbe69984c8a928a11c8c421dbf2_s私が出会った当時20歳代の強迫性パーソナリティ障害境界性パーソナリティ障害、男性Aさんは、家庭内暴力後、勝手に外出、外泊して所持金を全て浪費した後、出先の交番に飛び込み、親からの人生破綻話を警察官に長時間訴え続けていきました。

そして最後は、警察から親に連絡が入り、引き取りに来るという始末です。

Aさんは、この味をしめて、場所を変えては、何度も何度も同じ手口で、親を呼び出し、尻拭いをさせたのです。

警察官も、Aさんの話しに優しく聞いてくれるし、時には現実生活の困難さに解釈や励ましを根気強くしてくれました。

このようにAさんは自分の気持ちを理解してくれる職業の人を巧みに利用していくのでした。

Aさんにとって警察官は怖い存在ではなく、味方軍団であり、よき話し相手にすぎないのです。

親にしたら警察官が厳しくさとしてくれることを心から期待していますが、ことごとく玉砕されていき子どもの奴隷化へと進んでいくのでした。

親を支配化に置く境界性パーソナリティ障害者 Bさん

a93351bbe9b27b6406515a7054f5e2d2_s一方、境界性パーソナリティ障害のBさんは、親に経済力がある家庭でした。

暴力は母親に何度も向かい、泥沼状態が数年経過していました。

Bさんは気分の赴くままに、遠方まで外出しては、外出先からの交通手段は、必ずタクシーを使い1回に8万~10万円を支払うことになりました。

厄介なことは、自分で支払うわけではなく、無賃乗車で自宅まで行き、親に支払わせるわけです。

親も警察に子どもの無賃乗車であることを訴えましたが、親に収入があるケースを熟知している子どもは、罪にならない真実をうまく利用して、一層親を支配下に置き続けてしまうのです。

1cd9658f1f4e41208fc0194f1fcad46c_s境界性パーソナリティ障害の症状を呈するAさんとBさんに、もう家族だけで何とか解決していこうとすることはまず無理でした

AさんとBさんは、その後どうなったかというと、数年かかりましたが、症状は落ち着き、親への暴力と支配力は収まり、自分の人生を歩み始めています。