5253c305ff09f0302cdf29fd8edbfc5a_s皆さん、こんにちは。
これまでにも、パーソナリティ障害を克服していくための目安やポイントを挙げてきましたが、今回はその中で最も大切となる「親を卒業する」という点について解説していきます。

パーソナリティ障害を克服してくためには、最終的に「親を卒業する」ことが必要になります。

親のことで多大なエネルギーを費やしている人は、親別れをできていない証拠であり、自分の人生を歩みだすことはできません。

すべてのパーソナリティ障害に当てはまることですが、親に対するこだわりがとても強いところがあります。

親に対する強いこだわり

3422bb5fb13238c94639b76e62ae6512_s気持ちのどこかで親に対する強い執着とともに、怒りや否定的な感情を抱えています。このドロドロとした葛藤が本人を苦しめ、周囲をも苦しめることになります。

口では、「親はうざい!いつも自分の価値観を一方的に押し付けてくる!あんなのは親として失格だ!」と訴えていたとしても、心の中では、「もっと私を見て!こんなみじめな自分でも受け入れて欲しい」という強い承認欲求を抱いています。

最初のうちは、この葛藤の正体さえわからずに、ただ自暴自棄な行動や、救いや支えを求めて誰かにのめり込むといった行動に走ります。

引きこもりや摂食障害、万引きやDV、数々の依存症などの行動もこの時期に多くみられるものです。

時期がたって少しわかってくると、今度は今の苦しみや現状が親のせいだと思うようになります。

この段階はある意味で、自覚が始まり、一つの進歩なのですが、ここに留まっている限り、本当の回復には至っていません。

ca7566e9924c152382b7182e5fc3d581_s親に対する暴言や暴力なども顕著に表れてくるのもこの時期です。私の元を訪れてくる方々の多くが、まさにこの時期の真っ只中にいます。

親に対する復讐心や恨みがとても強く、徹底的に親を責め立てていきます。あるいは、数々の問題行動を通して、親を困らせ、無力感と敗北感を抱かせ、「いかに親が悪かったのか」ということを次々に証明していくのです。

必死で親にしがみつこうとする本人の気持ちもわからなくもありませんが、そんなことばかりを繰り返していては、回復に近づくことはできません。

回復に必要な段階

回復には次の段階が必要になります。

fcabade1dc046b70a7f38bb388f33c58_s親の対応にもいろいろ不足な点や問題はあったけれども、親もまたそうならざるを得ない事情を抱えていたのだと理解する段階です。

簡単に言えば、親もいろんな事情を抱えている一人の人間限界のある人間であることに気づくことです。

そこまで客観的に振り返ることができるようになると、親に対する怒りや否定的な感情は薄らいでいき、親もまた自分の人生に関わった大切な人として、もう一度受け入れることが出来るようになるのです。

たとえ受け入れられなくても、受け入れられない自分をも肯定できるようになるのです。

c92414f1fa64e0cc3482cf8baa646d2e_sこのようなプロセスを経て、親を卒業していくのです。

その後は、パーソナリティ障害特有の繰り返される対人関係パターンやクセを見直し、修正できるよう実際にトレーニングし、より自分らしい生き方を探索していくのです。