今回は、パーソナリティ障害者に見られる最後の基本症状について解説していきたいと思います。

c3729386f4ffb152cbe0f5e331180cd7_sパーソナリティ障害者は、日常生活で起こる様々な出来事やそれに伴う感情を一つ一つ処理していく能力が弱い所があります(いつもではありません)。

心という装置の許容量がとても小さいため、些細な出来事や自分の思い通りにいかないことがあるとすぐに許容量を超えてしまい、突然混乱状態におちいってしまったり、解離した状態になってしまいます。

いったん、許容量を超えてしまうと、もう心で処理することができなくなってしまい、心のバランスが崩壊してしまうのです。

その結果、突然自分を傷つけるような衝動に駆られたり、自分や相手を損なうような破れかぶれの行為に走ってしまいます。
大量服薬(OD)や自傷行為・自殺未遂(リストカットやアームカット)、アルコールやセックスなどの依存行動などに走ってしまうことも珍しくありません。

突然今まで順調に取り組んでいたものを全て台無しにしてしまったり、周りからみると理解不能のような行動の背景には、心のバランスを崩している状態が考えられます。感覚としては、全てリセットしてしまうような感じです。

境界性パーソナリティ障害 20代女性の例:

3422bb5fb13238c94639b76e62ae6512_sある20代の女性は、バレンタインデーの日に彼氏に手作りチョコレートを渡そうと待ち合わせをしていましたが、待ち合わせ時間を過ぎても彼氏はいっこうに現れません。

待ち合わせ時間を3分過ぎたころに、彼から15分遅れるという連絡が入りました。

その連絡を受けた女性は、予定通りに彼が来ないこと、連絡が3分も遅れたことを根に持ち、突然「もう別れる!」と言って、手作りチョコをゴミ箱へ捨ててしまいました。

パニック状態になった彼女は、アパートに帰宅後、大量に薬を飲んでしまい(OD)、彼氏に発見され病院に運ばれることになりました。

彼から話を聞くと、待ち合わせではいつも彼女の方が遅刻をしてきて、1時間以上も待たされることはざらにあるといいます。

この日はたまたま仕事の都合で、遅れただけのことでしたが、予定が急に変更されたこと自分の思い通りに彼が行動しなかった状況に、心が対応しきれずに、全てをリセットしたい衝動に駆られ、ODを行ってしまう結果になりました。

心の器を強く大きくすることが大切

この女性のように、パーソナリティ障害の人は、その瞬間には理性の歯止めが利かなくなり、記憶が飛んでしまったり、まるで別人のような行動を引き起こす事もあります。

こういった状態も心の器がいっぱいになりすぎて、処理機能が追いついていかないということです。

この心の器を大きく丈夫なものに成長させていく事が大切です。

これも突然成長するものではなく、段階を追って、少しずつ変化してくるものです。

当然、安心感や信頼感を抱けるようになることが大前提なのです。