85b558cd21f8a63fc8b1d98a3c98fd78_s皆さん、こんにちは。
最近になり、当センターに問い合わせをされる方の中に、「発達障害」の診断を受けていらっしゃる方々が増えてきました。

彼らの多くは、成人でありながらも、それまでの人生の中で、様々な心の傷を負っていたり、周囲に理解されない、孤独感を抱いています。

それゆえ、強い衝動性や他責行動(暴言や暴力など)、数々の依存症や強迫行為などの2次障害を抱えていることが多く、理解されにくいケースと言われています。

実際、当センターに問い合わせをいただくケースでは、純粋な「発達障害」はほとんど見られず、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれるような曖昧なケースが多く見られます。

f8b7d19d249b0afdf22bc5a1e479da0f_s当然、パーソナリティ障害者にもみられるような、未遂や自傷行為、親への家庭内暴力などを繰り返している発達障害者も少なくありません。

こういったケースの場合、発達障害を対象とした支援のみに疑問を持たれているご家族も多く、もっと心の深いところにある子どもの叫びを理解し、支援してくれるような専門機関を求めているのです。

発達の問題との関連

95fce483f2ea915a6cc9a3e0b99d0943_s人格的な偏りがみられる方の中には、子ども時代から何らかの発達面の問題を引きずっているケースが少なくありません。

その代表的なものが、注意欠陥・多動性障害(ADHD)アスペルガー障害(症候群)です。

ADHDは、主に行動のコントロールに問題を抱え、多動で不注意で、衝動的な傾向を特徴とします。

一方、アスペルガー障害は、社会性や対人関係の面に困難を抱え、視線を合わせない、コミュニケーションや対人関係に消極的だったり、一方通行になる、相手の気持ちや場の空気を読むことが苦手で、周囲からずれてしまったり、浮いてしまうこともあります。

こういった発達障害を抱える方達は、どうしても集団生活がうまくいかなかったり、トラブルを起こしたり、孤立してしまったりして、社会的な体験がつらいものになりがちです。

また、親や周囲からも否定的な扱いを受けたり、いじめやいびりのターゲットにされることが多いのも実情です。

1cd9658f1f4e41208fc0194f1fcad46c_sそうした否定的な経験の積み重ねは、当然、対人観や自己観を劣悪なものにし、パーソナリティの形成に大きな影を落とすことにあります。

発達障害自体がパーソナリティ障害へ発展するのか、それとも発達障害の抱えるハンディが心理社会的な体験を不利なものにして、パーソナリティ障害になりやすい要因となるのか、その点については今後の研究を待たねばなりません。

しかし、実際の現場では、発達障害とパーソナリティ障害が重なり合う、いわゆる「グレーゾーン」のケースが多く、様々な問題行動を起こすことによって、家族や周囲を振り回し、その対応に毎日追われ、疲弊しきっているご家族が、当センターへ助けを求めてきているのも現状なのです。