f8b7d19d249b0afdf22bc5a1e479da0f_s人格障害者の心の中には、ポッカリと穴が空いているような感覚があります。

それを空虚感と呼びますが、この空虚感には、愛情と関心を巡るもの(無条件に自分を受入れてくれる存在を捜し求めているが、そういう相手が見つからないという寂しさ)と現実での無力感と挫折感に伴うもの(何をやってもうまくいかないという気持ち)に分かれます。

この空虚感を扱う場合には、この両方向に働きかけ、改善を行っていく必要があります。

どちらか一方にだけに働きかけても、なかなかうまくいきません。

この両方を見据えておかないと、人格障害のケアは何の効果も持たなくなってしまいます

空虚感を満たし、現実適応能力を高める

c92414f1fa64e0cc3482cf8baa646d2e_s愛情と関心を巡る空虚感を心理療法的アプローチ(心のプロセス)で扱う一方で、現実的な適応能力(サバイバル能力)を、同時に高めていくことが必要になります。

つまり、パーソナリティ障害者が立ち直っていくには、心のプロセスと同時に、日常生活能力や社会適応能力、就労能力も高めていくことが必要になります。

なぜならば、現実の生活の中で適応していくことで、自分に対する信頼を取り戻し、空虚感を和らげ、否定的な見方を変えていけるからです。

また、人から「感謝される」という体験もとても大きな効果を示します。

やはり実際の社会の中で自分を生かすチャンスを得ることが自信の回復につながることは間違いないでしょう。

現実適応能力を高めるには?

center-small当センターでは、この現実的適応能力を高めていくために、様々なプログラムを用意してあります。

本人のヤル気次第では、現実適応能力を自然と高めていけるような仕組みになっています。

中には、毎日散歩を続けたり、草むしりや料理の手伝いなどを継続することで適応能力を高めていかれた方もいました。

パーソナリティ障害者は、何事も継続することに困難を示します。

気分の浮き沈みが激しいので、今やっていたことでもすぐに中断してしまいます。

まずは、どんな小さなことでも継続することが、結果的に現実適応能力を高め、自信の獲得へとつながります。