a19cdbdef898387b065757f2d0740982_s引き続き、母親としての心構えについて紹介していきたいと思います。

前回の投稿では、『我が子の訴えている本質を知っておく学習をする』という点について説明しました。

お金や物などの様々な要求の背景に含まれている『気持ちを理解し受け止めること』の重要性についてお話しました。

今回は、二つ目の心構えとして、「限界を伝えること」の重要性について説明していきたいと思います。

一つ目の心構えで説明したように、我が子の本当の心の訴えや叫びを母親が理解した上で、限界を伝えていきます。

親としての限界を伝える

では、何の限界かというと、親としての限界をハッキリ伝えるということです。

5bb2fa3c3ad21e8bd165f14de2f3194f_s我が子の心の叫びは理解出来るが、親として我が子に再び安心感や愛を与えることはもうできない」と正直に伝える事です。

まさに泥沼化している親子関係では、母親側も子ども側も、無条件の愛や安心感などのような幻想をお互いに抱いているケースが多く、それを巡って悪循環に陥っているケースも珍しくありません。

親として、「お前をこれ以上家において置けない。このままいくと私たちの方が限界に達してしまう・・・」など正直に、しかもハッキリと伝える必要があります。

それは、親としても子どもにとっても、今ある現実を直面するということです。ここでは、親としての本気度が試されます。

親と子をつなげるパイプ役を持っておく

この時、注意する点があります。

9824f85bb55f387b28bfdb8ae18a1342_sそれは、子どもにとって誰か信頼できる、相談できる相手(パイプ)を作っておく工夫をするということです。

子ども達にとって、どこにも行き場がない状況で、いきなり放り出されるのはさすがに酷ですし、とても危険を伴います。

できれば当センターのように、同じ苦しさや辛さを抱えている仲間がいるところやいつでも相談できるところであればなおいいでしょう。

つまり、母親としての限界をハッキリ伝える前に、子どもにとってのパイプ役を見つけて、その人と我が子をつないでおくこと、それが確保できた時に、初めて現実をつきつけることが大きな効果を示してくるわけです。

はじめは親としての限界を伝えたとことで、「お前、そうやって逃げるのか!親失格だな!そんなふざけたことさせるか!」などと暴言を吐き、暴れることもあるかもしれません。

そういった状況を乗り越える為にも、親自身も「パイプ役の人」と連絡を取り合い、親も子どもも同じ方向に進めていけるように心掛けることが重要です。

では、親自身はパイプ役の人に子どもを預ければそれで終わりかというとそうではありません。

502d8a89c8edbfac4758764fcf562614_s常に、親自身も、自分達のメンタルを専門家にフォローされる必要があります。

当然、親として子育てをギブアップしたことへの罪悪感や自責感もあるでしょう。

そういった気持ちを一つ一つ整理し処理していく必要があります。

これは決して、親や子ども、どちらかが悪いわけではなく、お互いの将来を見据えた上で、お互いがもっとラクに生活していくためのキッカケ作りに過ぎないのです。

私たち支援者は、このパイプ役を担っていて、親と子の両者をサポートしているのです。

やはり、長い目で見ても、親として腹を決めることができた時期が早ければ早いほど、その子どもの心の成長も早く、立ち直っていくスピードも早いと思われます。

次回は、母親としての3つ目の心構えを紹介したいと思います。

我が子の本質を学習し、親としての限界を伝えた後の心構えです。

この最後の心構えを貫き通せた親の子どもは、自ずと変化が訪れてきます。