139ce10d273d48fc3359c18de677cfc1_s警察庁が出している「少年の家庭内暴力は誰に向けられているか」という統計では、全体の約6割は母親を対象とした暴力です。

一方、父親に暴力を振るうのは1割程度ですが、最近は、少し比率が上がっています。

尚、この統計は19歳以下を対象にしたものですが、それ以上の年齢であっても、多くの家庭内暴力では母親をターゲットにしたものがほとんどです。

残念なことに、犠牲者になりやすいのが圧倒的に母親なのです。

なぜ母親がターゲットになるのか?

一つは、母親の方が子どもと向き合う時間が長いことが挙げられます。

子どもの中で感情のマグマが溜まり、ある日突然何かのキッカケで爆発する時、目の前に居る母親に矛先が向かうのです。

d674da5580c03335f575fca5236cd8b2_s二つ目は、母親への「依存と甘え」が挙げられます。

子どもの人生が母親の生きがいになっているという母子カプセル化ケースなどでは、特にこの「依存と甘え」が表出してきます。

子どもにとって自分を生み育ててくれた母親というのは、いつまでたっても依存と甘えの対象になりやすいのです。

この母親へ向かう「依存と甘え」にメスを入れる役割は、父親になるわけですが、父親が家庭に無関心であったり、母親に暴力などを繰り返している場合には、おのずと母子関係が強くなり過ぎてしまいます

そうなってくると、徐々に母親への執着も生まれ、ベッタリと寄り添うあまり、離れられなくなります

時には、弱音を吐く、愚痴を吐く母親に対して、代理人として、相手を攻撃したり、復讐したりと母親への強い味方意識を持ってしまうのです。

現実と空想世界が一色たんになり、パーソナリティ障害への症状へ向かうことが非常に多く見られます。

子どもの心の混乱状態の中で、もし母親が少しでも自分から離れ逃げ出そうものなら、執拗に追いかけては探しだし、暴力を振るう子どもも少なくありません。

年齢などは一切関係ありません。

一般的には、40歳前後の成人であっても、60~70歳の母親に対して追い掛け回し、暴力を振るっているケースも珍しくありません。

罪悪感と暴力

しかし、根底では、子どもは母親想いで母親を愛しているのです。

a93351bbe9b27b6406515a7054f5e2d2_sですから暴力後は、必ずと言っていいほど、母親に対して、「申し訳ない・・・」と深く反省もします。

こんな暴力を振るっているダメな自分を絶対に見捨てないか?」という不安の中、暴力という方法で母親を試し続けていくのです。

どんなに殴っても母親は「逃げない。倒れない」と心から思い続けて(幻想)、一層エスカレートしていくのです。

彼らは、「母親だけは絶対に離したくない」存在として全精力をかけて、その愛というものを確かめたいと切望しているのです。

こういったレベルに達してくると本格的なパーソナリティ障害に成長してきます。