234173259e809b74c8d94e5be0b55581_s以前の投稿でも書きましたが、パーソナリティ障害者の多くは、気持ちの一貫性を保ちにくく、目先の状況によって、考えが移ろいやすいため、自分の思い通りにならなかったりすると、治療や援助自体が、何の役にもたたないなどと言い出したり、いろいろと不満を並べ出すことがあります。

通院や来談するような通常の治療やカウンセリングでは、中断してしまうことの方が普通なのです。

これが一般の医療機関でパーソナリティ障害の治療を難しくさせている一番の理由です。

また、パーソナリティ障害者は、取り扱おうとしている問題自体よりも、治療者や援助者自体との関係性に注意が向き、愛情や関心の取り合い、または要求を受入れてくれるかどうかにばかり、こだわるという事になりやすいのです。

タイプによっては、自分の思い通りに操作しようと、強引に振り回し行動をしたり、攻撃的な行動に出ることもあります。

実は、この点こそ、パーソナリティ障害の中核的な問題であり、この点にどう対処できるかが問われてきます。

中核的な問題へ取り組む際の基本姿勢

002c2d664bff9d97b1f64615db410fc5_sこうした様々な揺さぶり行動にも動じることなく、あくまでも冷静に、かつ誠意をもって対処し続けることが重要です。

こちら側のびくともしない一貫した態度が、相手を落ち着かせ、信頼関係を築き上げていきます。

枠組みを超える行動や要求にはハッキリと「ノー」と伝えることも大切です。

曖昧にしたり、少しでも妥協を許すと、すべての治療や援助は、相手の都合や要求を満たしてあげるだけの関係となり、本当の意味で、自立する能力を高めることから外れていってしまいます。

枠組みが曖昧になると、パーソナリティ障害者はどんどん不安定になっていくことも多く、自傷行為や家庭内暴力が増えてくる場合もあります。

それだけしっかりとした枠組みを設けることで、彼らを安定させることができるのです。

c94f119b6a7aa04c04ca6e77978d6c97_sこれらの対応は、見方を変えると、本来の意味での父親的な存在に似ています。

揺さぶりを乗り越え、彼らとしっかりとつながることができれば、その人は自然と変わりはじめます。

何が問題であって、どこを治していく必要があるのかという問題意識を共有し、目標が定まり、最終的には、すべては自分の責任と努力次第だということに気づく頃には、本来の主体性が回復し始め、行動にも少しずつ変化が生まれ始めてくるのです。