皆さん、こんにちは。
今回は、10タイプあるパーソナリティ障害の中でも、頑固屋でなかなか融通が利かず、完璧主義が強い「強迫性パーソナリティ障害」について取り上げてみたいと思います。

このタイプは、激しい感情の起伏や自傷行為などの破壊的行動はほとんど見られず、むしろ決められたルールを淡々とこなしていくタイプです。

何事にもパーフェクトを目指して努力する頑張り屋です。

しかし、自分のやり方に強いこだわりを持っていて、それを変えることに強い抵抗を示します

摂食障害の背景には、この強迫性パーソナリティ障害が隠れているケースが少なくありません。

食べ物や食べ方、起床時間や睡眠時間、日常の生活パターンに人並みならぬこだわりを持っています。

生真面目すぎる頑張り屋さん

ある20代の女性は、毎食(1日2食)まるごとの玉ねぎを5個まるかじりしていました。

血液はサラサラになるのでしょうが、周囲にとってその臭いはたまったもんではありません。

そして、食事後には、必ず栄養ドリンク3本を飲み、逆立ち1分×3セットを毎日繰り返していました。

周囲がその習慣を変えたほうがよいと言っても、一切聞く耳を持ちません。

彼女なりの強いこだわりがあるわけですね。

また、強迫性パーソナリティ障害の心には、高い理想像がありますが、これを本人だけではなく、家族や周囲にも、同じ基準を求めようとすることがあります。

その基準に周りが答えることができない場合には、時として激しい怒りを表現することもあります。

親が強迫性パーソナリティ障害だった場合

当たり前の話ですが、こうしたタイプを親に持つと、子どもは伸び伸びできません

自然な情愛よりも、その人が良いと信じている方法や信念を貫く事が優先される余り、第三者から見ると、虐待に等しいことを強いてしまう場合もあります。

本人(親)は、そうすることが、子どものためだと思い込んでいる場合が多いからです。

回復のためには?

強迫性パーソナリティ障害の人は、努力すれば必ず報われると信じて、頑張り続ける人ですが、頑張ってもどうにもならない状況に陥ると、行き詰ってしまいます

このタイプの人の回復目安には、「頑張ったとしても自分の思うようにならないこともある。むしろ、生きているとそういうことの方がたくさんある。なるようにしかならないか!」という発想に気づけること、そして強迫行為を徹底してやり抜いた末に、「もう本当に、疲れた・・・もう面倒臭くなった」という気持ちを心底持てるかがポイントになります。

強迫行為や強迫観念における精神力動的解釈は、別のコラムで記載したいと思います。