d674da5580c03335f575fca5236cd8b2_s皆さん、こんにちは。
パーソナリティ障害の人と接していて痛切に感じることは、とても幼い心の段階にとどまっているということです。

しかし、彼らは、いつも幼い心の段階で止まっているというわけではなく、大人のように振る舞うこともできます。

要は、内面に抱える心の発達段階が、とても幼いということですね。

この幼さを端的に一言で言えば、何でも思い通りになることを期待し、それが叶えられないと、自分の気持ちを保てなくなるということです。

何でも思い通りになるという感覚は、小さい頃には誰もが持っているものです。そうした幼児的な万能感は、成長の過程で現実的な限界を見据えながら、折り合いを模索していけるものに成熟していきます。

ところがパーソナリティ障害の人では、この幼児的な万能感が色濃く残っているのです。

幼児的な万能感が残る背景

744673f78fd7fa858750ece9204a2956_sこうした心の状態が生まれる原因には、大きく分けて二つあります。

一つは、愛情や保護の不足した状況で、適切に守られずに育った場合です。

その場合は、子どもは誇大な万能感を胸に抱くことで、どうにか心のバランスを保とうとします。

もう一つは、過保護に守られ過ぎた環境で育ち、自分の願望は何でも満たされるのが当然だと思って育った場合です。

最近急増している若いパーソナリティ障害者に多いのはこのタイプかもしれません。

この幼児的な万能感が前面に出ている時は、親は奴隷のように、また小間使いのように扱われていることも少なくありません。

皮肉なことですが、こういった家庭では、彼らが幼い頃、実は親に一方的に支配されていたケースも珍しくないのです。

大人になるとうこと

52df3275c7e438d5e2f5ef349359e46b_s大人になるということは、幼児的な万能感を手放し、自分の長所や短所もひっくるめて、限界がある一人の人間であるということを受け入れなければなりません。

こういったことにパーソナリティ障害者が直面することは、とても苦しく、辛い作業でもありますが、遅かれ早かれ、このプロセスを通らない限り、本当の回復はありえないと思っています。