0c2d7d4a1eb62b89006ba57efd5442d2_s皆さん、こんにちは。
パーソナリティ障害を抱えるご家族の中には、自宅で我が子や配偶者が大暴れしているケースも少なくありません。

親御さんは、いつ感情的になるのか分からない子どもの顔色を窺い、はれ物に触るように接していった結果、いつの間にか奴隷や召使のように扱われてしまっているケースもあります。

家庭内暴力は、長引けば長引くほど、暴力の内容自体も悪質化していきます。

最初は、壁や家具などを壊し、母親を殴る程度だったのが、時間の経過とともに、親を支配し、奴隷として親の自由を奪うようになっていきます。

長期化していくことで、子どもの苛立ちが高まり、暴力もエスカレートしていくのです。

徐々に子どもは、暴力では何にも変わらないことに気が付き始めると、子どもの中に被害妄想や他責感情が増幅し、負のスパイラルに突入していくのです。

暴力レベルが重症化する

987eca87017b5f2fa265f89558d4724a_sでは、どうして家庭内暴力が長期化してしまうのでしょうか?

一つ目の原因は、子どもが最初に暴力を振るったときに、その行為自体が基準となり、次からは、それほど抵抗感や罪悪感が少なく暴力を振るうようになってしまうことが挙げられます。

最初は突き飛ばす程度の行為が、ある日ゲンコツで殴ってしまったとしましょう。

そしたら、今度はそれが一つの基準となって暴力レベルが重症化していくのです。

もう一つの原因として、身体的な暴力から心(精神的)の暴力へと移行していくことが挙げられます。

つまり、父親や母親のプライドを傷つけていくことになるのです。

ca7566e9924c152382b7182e5fc3d581_s母親の嫌がることをあえてやったりする場合もあります。母親の大切なものをわざと壊したり、「殺してやる!」と脅していく場合もあります。

一方、母親は、「いつか気が付いて、元の優しい子どもに戻ってくれる・・・」と淡い期待を持つことで耐え続けていくのです。

中には、親としての親戚づきあいも全て断たれてしまい、一層孤立化していくご家族も少なくありません。

”変わってほしい”という期待の落とし穴

4d4c3523cdccc549d3c499abf163d4a0_sパーソナリティ障害の家族を見ていると、母親も子どもも、お互いに「相手に変わってほしい!」という思いが強く、自分が変わる努力もせず、長いトンネルに入ってしまい、苦しい状況に陥っているケースも少なくありません。

臨床事例の中でも、暴力を振るう子どもに対し、子どもに劣らず、激しく責め立てる母親もいます。

このケースの方が、解決に近道と思われるかもしれませんが、結局トンネルから抜け出すことが非常に困難となるケースが多いです。

また、家を飛び出してしまう親御さんもいます。こういったケースも一時的な対処法であり、休戦時間としての目的であるなら理解できますが、解決にはほとんど至っていないのが現状です。

家にこれ以上置いておけない子どもをアパートに住まわせてみるケースもありますが、ほぼ3カ月以内に撤収し、再び実家に戻ってくきてしまうことが多いようです。

ae4b6a418144ac76fd01b17061d2f571_sそして、再び親への暴力がエスカレートし、どうにもこうにもならなくなった親御さんは、病院に連れて行こうとしますが、なかなか子どもが納得せず、逆に親に対して「悪いのはお前たちだ!病人はお前たちの方だ!」と訴えるようになるのです。

他の方法として、保健所や地域包括支援センターなどへ相談に行くパターンもありますが、結局、親が望む「子どもを何とかして欲しい」という願いは叶わず、現実に直面していくのです。

また、親の会にも参加はしてみるものの、自信を無くしてしまうことも多く、四面楚歌になって、一層長期化し、ますます自立困難な状態に陥ってしまうのです。