36f0885cfc92b2d8abf1073f229c0047_s皆さん、こんにちは。
私は日々の臨床活動の中で比較的多くの完璧主義の方々から相談を受けます。皆さんに共通していることは、一つ間違うと強迫的な反復行為と結びつきやすくなってしまうということです。

強迫的な反復行為というのは、反復すること自体が目的となっていくものです。

完璧主義者が陥りやすい様々なクセ、依存症、過食や拒食、クレプトマニア(盗癖)、リストカット、オーバードーズ(OD)、性風俗、ドラッグ、自殺未遂、被害妄想、他人を攻撃せずにはいられない衝動性などの背景には、ただ繰り返すために行動するという反復強迫の病理が、程度の差はあれ認められるのです。

対人関係における場面で、この完璧主義者たちが、よく口にするフレーズを以下に記しておきます。

1d2f0497004548234a70f4f697075483_s傷つける言い方はやめてください!押し付ける言い方はやめてください!急に話題を変えられるとビックリしてしまうのでやめてください。私は本当に言いたいことはいっぱいあるのに、我慢しているのです。あなたの言い方は、暴言を吐いているのと同じです」などです。

参考までに、この人たちの心理面を解説しておきます。

利用されたくない!馬鹿にされたくない!

c3729386f4ffb152cbe0f5e331180cd7_sまず、彼らの心の中には「利用されたくない。バカにされたくない」という発想があります。

そして誰かと話をする場面などでは、「自分の話している内容が相手にちゃんと伝わっていないのではないか、それによって馬鹿にされるんではないか?」と感じるので、必要以上に自分の言い分を強調しすぎたり、叫んだりしてしまいます。

当然、周囲の人は驚き、逆に彼らのことを攻撃してくるような危険人物のように見てしまうことがあります。

また、この人たちは常に相手に対して「変わってもらいたい・・・私は毎日ここまでやっているのだから褒めてもらいたい・・・」と強く思い込んでいます。

自分は周囲から一方的に攻撃されているので(実際はそうではなくても、そういう風に思い込んでいくのです)、自分の身は自分で守らなければと強く思い込んでいきます(敵か味方か、戦うか逃げるかという二極化思考なのです)。

9fe51c3afbdf53d82011047f3b71ed16_sこうなってくるともう戦闘モード全開です。

会話も「○○○です!」と相手にまったく隙を与えず、自分の話にも入ってくる余地を与えません。

完璧主義であるがゆえに、白か黒、敵か味方かの発想がどうしても強くなってしまうのです。

このレベルになってくると私の専門領域であるパーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害として本格的に登場されることになるのです。

現に、広汎性発達障害での二次障害者の多くが、この範囲に属していることも珍しくありません。

彼らの多くは、カウンセリングでの受容、共感、認知行動療法、SST、精神分析、暴露療法、薬物療法などといろいろ試してはいるものの、実際の成功率はとても低く、なかなか改善に至っていかないというのが現状です。

5e830234e5899358ba8eb59d257f89a5_s完璧主義から発展した異常心理は、本人や家族だけの努力では、びくともしないほど、困難なケースへと発展していくのです。

時間が経過すればするほど、改善される可能性は薄れていきます

この人たちが心から求めているのは「安心感」です。

これを提供する(できる)専門機関が全国で増えてくることを心より願っております。