5bb2fa3c3ad21e8bd165f14de2f3194f_s皆さん、こんにちは。
数々の問題行動を繰り返しているにもかかわらず、子ども自身に病識がまったくないというケースが非常に多く見られるようです。

少しでも「病院に行ってみない?薬飲んでみない?」などと提案するものなら、「病人扱いするんじゃない!病院に行くのは、俺(私)じゃなくて、お前たちの方だろ!」と言われてしまいます。

この様に病識のない子ども達に、親としてどのように接していったらいいのでしょうか。

実際、病識のない子ども達が、自分の意志で当センターへ入所するというケースはほとんどありません(当たり前の話ですが)。しかし、病識がない子ども達が親の対応次第によって、当センターにたどり着いたケースがあります。

試される親の覚悟

では、どういう親の対応が、子ども達を変えたのでしょうか。

5253c305ff09f0302cdf29fd8edbfc5a_s多くの臨床事例から見ても、親が覚悟を決められたかどうかが大きな要因(カギ)になっているようです。

子どもに判断を仰ぐのではなく、親がどれほど我が子の将来を想い、強い決意を持っているかということが問われてくるのです。この作業は、家族への愛が試される絶好の機会にもなり、家族としての結束力が試される機会にもなります。

多くの親御さんは、子どもが嫌がることに対して「かわいそう・・・」と感じたり、罪悪感が刺激され、我が子にハッキリと親の意思や考えを伝えられないことがあります。この親の姿勢こそ、子ども達はよく見ているのです。

迷いがあればあるほど、その迷っている親の姿を子ども達は、厳しく直面化していきます。

強制入院という選択肢を考える親御さんも少なくありませんが、これは逆に、親への恨みや憎しみを助長してしまうことにつながり、実家にもどってきた時には、もっと深刻な状態になってしまうこともあります。

手のつけられない状況に発展してしまう前に、是非、専門家の介入を検討していただきたいと思います。「そのうち治るだろう。いつか変わるだろう」と安易な考えでいることは、かえって状況を悪化させ、事態を深刻化させてしまうだけです。

決して、子どもにウソをつかず、親の本心(「良くなって欲しい。自分たちも余生を生きるために決断した」など)を正直に伝えてほしいと思います。

「そうはいっても、どのタイミングで、どうやって伝えていったらいいのか?」と思われる親御さんもいると思われます。その場合には、当センターにて、子どもと向き合う姿勢や伝え方のスキルなどを、ロールプレイを通して学習していただけるようになっています。

また、家庭訪問を繰り返すことでも、少しずつ病識のない子ども達の心に変化が生まれ、入所に至るケースもあります。いずれにしても、子どもと向き合おうとする親の「決意と覚悟」が必要になることは間違いないでしょう。

1c9ea34d21efdb20cb59557b8aca14ce_s最後に、「子どもが病院や施設に行きたがらない。病識がなくて本当に困っている・・・」と現状に対する不満を訴え続けたとしても、何の変化も起こらないということを覚えておいてください。

親が子どもに社会自立を願う気持ちを伝える努力や工夫を一人ではなく、専門家と一緒にやっていくことが、子どもの自立、そして回復への近道になってくるのです。