1cd9658f1f4e41208fc0194f1fcad46c_s皆さん、こんにちは。
私は、10年以上もの間、当センターを運営している中で、実にたくさんのドラマを見てきました。

特に、センターへ入所されてから最初の2~3か月は、混乱期と名付けていて、初期症状が顕著に表れてくる時期でもあります。

「死にたい・・・」というお決まりの訴えから、自傷行為や家庭内暴力、数々の依存症行為や警察沙汰など、様々な症状を訴えてきます。

こういった治療困難と呼ばれるようなスタートラインから、卒業期には、社会でアルバイトをしたり、正社員になられたり、結婚や進学など夢に向かって歩み出されるまでに成長される方がいます。

当センターへ入所した当初の彼らは、「自分のことしか考えられない」というのが共通点です。

11a7ef3500539cd275d5e10e7c039042_sこれが卒業期に近づいてくると、「人は人。皆それぞれ考えが違っていいんだな~」「今までは、苦手な人や嫌いな人、恐い人に対して、敵とみなし、勝手に心の扉を閉めてしまっていたが、今はそういう人に対して、全部が苦手だったり、恐いわけではないと思えるようになり、逆に可愛いとか可愛そうな面もあるのかな~と色んな視点から見る力がついてきた」と訴えるようになります。

当然、相手への感謝も生まれ、気負いも少なくなります。『今の自分は、この程度で仕方がないし、そういう自分を見て、知ってもらって、もし嫌いになられても、「まあ、いいかな~」』と捉えられるようになってきます。

どうしてそのような心理状態に到達できるようになるかは、当センターに入所して体験すれば、自ずと気づけるようになります。

卒業生は「私には守るべきものがあり、そこに気が付いた」とよく口に出します。守るべきものとは、家族であったり、友人であったりするわけですが、「私は決して一人ではなかった・・・」と話されます。自然と、そういう心理面が表れてくるものです。

入所前は、頭では分かっていたことが、実体験として感じ、変化することが出来るようになるのです。

30cd5d0651143445f3dfd4d55374bc44_s卒業期は、社会に復帰されていく上での、ほんの通過点でしかありません。

当センターは、卒業生に対して、その後5年間はアフターフォローをさせていただきながら、彼らを継続して応援させてもらっています。

この段階まで来ると、自我がしっかりしてくるので、感情をコントロールできるようになったり、現実に巻き込まれず、また対人関係においても徐々に安定してくるのです。