0ee12252e8b815201b9330c6dc5d34f3_sパーソナリティ障害者の「本当に求めているもの」をつかまえることができる感性というのは、経験数を多く重ねていくことで可能となるので、とても面白く楽しい作業です。

私は、目の前にいるパーソナリティ障害の方たちを見ると、「この人は、こういうことを言っているけど、本当はもっと深い所で、何か神秘的なものが動いているのかもしれない」と感じることがあります。

面接を何度か続けていくと、最初は、どうにもならなくなっている心が、時々急に明るく感じたり、目の前のクライアント自身が、何かを発見していく姿を一緒に見ることがあります。

現代というのは、心のものすごい深いところで癒される、魂が本当に癒されるという体験を待っているように思えてなりません。

それがあまりにも出来ないから、すさまじい衝動性を伴った行動、リスクテイジ、敵意という行動や感情が出てくるのです。

その心を「パッ」とつかむセンスというのが、心の専門家として本当に問われてくるのだと思います。

現代ほど、才気というのか、魂というのか、そういうものが傷ついている時代はないと思います。

ものすごく傷ついています。

そういう目線で、不登校、覚醒剤、アルコール依存症、インターネット依存症、万引き、摂食障害、風俗などの問題行動を起こす人たちの話を命がけで聞いてくのです

5e830234e5899358ba8eb59d257f89a5_s聴いていくと見えてきます。

その人の世界観が見えた時に、初めて専門家として何かしらの光を照らすことができるのです。

この時、「こちらが治してやろう!」とか、「変えてやろう!」とか医学モデル、医療モデルで「あなたは相談者だから、治してあげますよ。変えてあげますよ」というおこがましい気持ちを持ったら、もう駄目です。

まず治りません。

パーソナリティ障害の人たちは、臨床家を見る目がすごくあります

彼らは、命がけです。

自分の問題を命がけでちゃんと見てくれる人を捜し求めています。

だから、ますます本物が求められてくる時代に入ってきていると思います。

c52ce9660dea9ed850008cfad686840e_sテクニックではなく、自分の人間性や生き様をそのまま据えて、相手の目をずっ~と見つめ、その人に対して、何が出来るのかを考えていくことなのです。

それを延々と何年もやり続けることです。

そのうち、何かどこかで、ピッタリと一致する感覚にめぐり合う場面があるのです。

 

私は、クライアントと一緒に歩める幸福をとても感謝しています。