fb7d4c65780a16644787bbd9b3d7e1f6_s今回は、うつ病とパーソナリティ障害のつながり・関係性についてみていきたいと思います。

私の相談室にも、医療機関で「うつ病」と診断された方が相談にやってきますが、その背景には、しっかりとパーソナリティ障害がベースにあるケースが多々あります。

パーソナリティ障害がベースにあると、傷つきやすさ対人関係における過敏性のために、「うつ」になりやすいと言えます。

国内の某私立総合病院に通院している患者を対象にした調査では、本来のうつ病である「大うつ病」と診断された人の五割強に何らかのパーソナリティ障害が認められています。

パーソナリティ障害には10タイプありますが、その内の強迫性回避性などのタイプが多く、2割近くに自己愛性パーソナリティ障害が認められています。

強迫性パーソナリティ障害の場合:

強迫性パーソナリティ障害は、とても律儀で責任感が強く、完璧主義で、自分にも厳しいため、弱音を吐くことができず、とことんまで義務と責任をまっとうしようとします(そうしていないと不安でしょうがないのです)。

また、慣れ親しんだものへの執着が強く、変化にとても弱いという面もあります。

b63ecbc2c70da5d0df7c49966c8586b4_sこういうタイプの人は、自分に対する理想が高く完璧を求めるため、とても疲れます。

本人も疲れますが、それに付き合う周りも疲れ果ててしまいます。

常に、完璧を求められているような感覚に襲われ、息つく間もありません。

だんだん、付き合いが面倒臭くなってくるので疎遠になってしまうケースが多いようです。

心の中では、常に自分に対する厳しい言葉が飛び交っているので、実際に自分の思うような結果が出なかったりすると、相手を責めますが、内心では自分を激しく責め立てていきます

その自責感は自動的に罪悪感へ入り、「負の連鎖状態」になり、これがうつ状態となります。

自己愛性パーソナリティ障害の場合:

自己愛性パーソナリティ障害の「うつ」は、完璧主義や誇大な理想像が壊れ、自己愛的防衛が崩れることから生じます。

bfd1b198fcbffd6da7209fd97cf7dd14_s簡単に言うと、「自分は何でもできて能力がある人間だ」と思い込んでいた人が、現実には何も出来ず、周りから指摘されたり、ダメ出しをされたときに、うつ状態におちいるというパターンです。

つまり、いつも幻想の自分を追い求めていていた人が、無力で何もできない現実の自分と直面しなければいけない状況になったときに、うつ病が発症するというわけです。中には、引きこもってしまうパターンもあります。

昨今の「うつ」の増加は、この自己愛障害を抱えた人が増えていることと密接に関連していると思われます。

自分に対する意識が過剰に働きすぎているということです(大人になるということは、完璧ではない自分でもそれなりにやれるということですが、自己愛障害を抱える人はそれができません)。