f05061a65c23024173ad5b73742554a5_s私は、人格障害研究センターを設立した当初から、「家族再構築」を大切に守ってきました。
当センターでは、私と妻が「親役」を担っています。

全国から訪れてくるパーソナリティ障害者は、当然、私達「親役」の意見の相違から討論になることもあります。

ここで私たちが大切にしていることは、相手の意見を「どのように認め、受け入れ、尊重するか」ということです。

また、彼らが自分の考えや意見もハッキリ伝えることができるかという点もとても重要になります。

例え、討論になった場合でも、「どのように仲直りをするのか?どのようにお互いの妥協点を見つけるのか?」というサンプルを生で体験できる機会を提供できるかということも、パーソナリティ障害者の回復には必要なステップです。

当然そこには、「どれくらい甘えたり、頼ったりしたらよいか?」という問いに対しても、自分なりの体験を通して学習していただきます。

同じ釜の飯を食べ、調子が良い時も悪い時も、共に生活をするということは、お金を超えた価値が存在していることに、皆さんはお気づきになられていきます。

どんなに立派な書物や専門書であろうと、実際の現場に勝るものはありません。私は、当センター内における臨床現場こそが、一番の教科書だと信じています。

私達は「ありのまま」をモットーに生活していますが、皆さんも、どうぞその中に参加してみて下さい。

何かしらの問題があるからこそ、当センターへの入所が可能になります。治療困難という問題こそが、皆さんと当センターを結び付けてくれる架け橋となってくれると思っています。

人は「安心した環境」であれば、その人が本来持っている、健全でバランスの取れた自分を取り戻すことができます。是非、チャレンジしてみて欲しいと思います。

自分の問題を解決する

98b42f28abaa397efabf397b5c18a71b_s私が研修生(利用者)に学習して欲しいもう一つ大切なことは、「自分の問題を解決する」ということに「気づく」ことです。

当センターでは、この点にも重点を置き、一人一人が本来の気づきに近づき、その人なりの結果を出せるよう支援を致します。

しかし、パーソナリティ障害者が「社会」という集団生活の中に入っていくことは、「周囲に馴染めるのか?」という不安と怖さでいっぱいになるものです。

そういった時、彼らが「逃げ道」という選択肢をどれくらい持っているかが重要になります。

強がらず、自分のありのままの姿を表現でき、それを受け入れてもらえるようなつながりが必要になります。

この時、本当の意味で「親離れ」できていない人は、「逃げ道」を親に求めていきますが、多くの場合失敗に終わり、逃げ道どころか、どん詰まり状態になってしまうことさえあるのです。

残念ながら、そこには親自身が、子どもの心理状態を理解していないという背景があります。

9b5886785bb7481d1a234da71c3edf87_s当センターでは、研修生自身の社会自立だけではなく、こういった親への心理支援も重要な作業として実践しています。

ご家族にとって、お子さんの事で、何度も何度も挫けそうになったり、逃げたくなったり、諦めたくなったり、そういった気持ちの連続だと思いますが、そういった時こそ、センターが大切にしている「家族も一緒に!」が、子ども達の自立に効果的に働くことがあります。

決して一人にならず、私達とのつながりの中で、相互信頼が芽生えてくれば、当事者家族には回復の兆しが表れてきます。

皆さんが本来持っている回復バランスを取り戻せるよう、不動の心で貫いてまいりますので、どうぞご安心下さい。